ほかに人気だったのは、ウーパールーパーです。1985年に放映された、カップ焼きそばのテレビCMがきっかけでした。
ウーパールーパーは、トカゲでも魚でもなく、カエルと同じ両生類で「サンショウウオ」と呼ばれるグループに属しています。海外に生息するメキシコサラマンダーというサンショウウオが品種改良されたことで生まれ、そのなかの白い個体が起用されたといいます。
育てやすく、きちんと飼育すれば10〜20年も生きることからペットとしても人気でした。マリンも飼っていましたが、色は茶色。なんでも、白色のほうが値段が高く、当時のおこづかいで買えるのが茶色だったそうです。
ウーパールーパーのほかに、1960年代には、熱帯魚と小鳥もペットとして流行していました。当時は、インコよりも文鳥(ぶんちょう)や十姉妹(じゅうしまつ)が多く飼育されており、お金持ちの間では、人の言葉をマネする九官鳥(きゅうかんちょう)が飼われていたそうです。
そのほかに、小型犬を家の中で飼う“お座敷犬”として、スピッツ、マルチーズ、ポメラニアンなども人気でした。
サマンサは、手乗りインコ、文鳥、うずら、ひよこ、金魚、犬などを飼っていたそうで、熱帯魚に至っては“ブリーダー”的なことまでしていたといいます。
マリンの父からの情報によると、カメを買うのも流行っていたとのこと。いまでは考えられないですが、お祭りの屋台で「カメすくい」があったのです。マリン父は、「映画『ロッキー』の主人公がカメを飼っていたことも大きく影響したのでは」と分析していました。
現在、ニオイクサガメを飼っているというマリン。いつの時代にもペットブームはありますが、「ペットを飼うときは、最後まで責任を持って飼ってください」と強く訴えかけました。
余談ですが、昭和40〜50年代にはオカルトブームもあり、ネス湖の“ネッシー”や、ヒマラヤの“雪男”などの未確認生物に注目が集まりました。そんななか、日本では謎の生物“ツチノコ”がトレンドでした。
※ラジオ関西「Clip木曜日」2025年8月14日放送回より





