大規模な花火大会の開催で多くの来場者でにぎわった大阪・関西万博の8月23日(土)の入場者数は、一般来場者が17万1000人、各パビリオンやメディアなどの関係者が1万9000人、計19万人だった(前日比 +3万4000人)。

一般来場者数は6月28日の18万4900人が最多で、今回はそれを上回ると予想されていたが、その数には届かなかった。


この日の花火大会は、「未来につなぐ希望の花火〜打ち上げられなかった想いを、もう一度夜空へ」と銘打ち、キリンビール(本社・東京都中野区)と日本が誇る花火の魅力を世界に発信するJapan Fireworks Expoの共催。


兵庫県川西市の猪名川花火大会、大阪府高石市のシーサイドフェスティバル、福島県相馬市の花火大会、山口県の秋吉台観光まつり花火大会など、これまでに7府県で中止となった大会の花火玉を打ち上げ、夢洲の夜空に赤色や黄色の大輪の花が咲き、観客から大きな歓声と拍手が上がった。


日本の誇る伝統文化「花火大会」は現在、物価高騰による運営費の増加や人員・警備体制の強化、自治体の財政難、花火師の高齢化や後継者不足などから、中止や縮小を余儀なくされるケースが全国で相次いでいる。一度途絶えた大会の再開や定期開催は困難であり、地域・企業・行政が一体となって守り伝えることが求められている。








