年間で最も降水量が多いのは「9月」? 秋になっても「熱中症」の危険あり? 理由を専門機関に聞いた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

年間で最も降水量が多いのは「9月」? 秋になっても「熱中症」の危険あり? 理由を専門機関に聞いた

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 9月は「月間総降水量」が年間で最も多くなることがあるのだとか。なぜそのように言われているのか理由が気になった筆者は、気象のエキスパートである大阪管区気象台に取材しました。

9月の「降水量」が多いのはなぜ?

☆☆☆☆

「9月中旬ごろまでは8月の空に近く、大気の状態が不安定なときに発生する積雲や積乱雲と呼ばれる雲が多く見られます」と大阪管区気象台。そのため大雨が発生する可能性は大いにあるのだとか。

積乱雲

 大阪管区気象台によると、9月は台風の接近・上陸数が最も多いそう。台風を東に流す上空の風は夏場は日本の北に位置していますが、秋になると次第に南下してくるのが主な理由とのこと。また上空の風の下では前線が発生することが多いため、この前線が日本付近に停滞すると雨の日が続きます。大雨になることもあり、これを秋雨前線による長雨と言います。

 こうした状況が重なるため、9月は降水量が多くなるのです。

台風に秋雨前線……これから雨天が多くなるシーズンです

 今年の秋については「9月・10月は気温が高く、11月は平年並か高いと予想しています。降水量に関しては9月はほぼ平年並、10月は近畿の太平洋側で平年並か多いと見込んでいます」と見解を述べました。天候はおおむね平年通りではあるものの、晴れの日が少ない時期がありそうだとも。

☆☆☆☆

 さて、うろこ雲・いわし雲・ヒツジ雲などと呼ばれる巻積雲や高積雲が空に多く見られようになると、体感的にも秋の気配を感じられるそう。

 ですが大阪管区気象台は注意を促します。「秋と言っても、近年は地球温暖化の影響で夏の暑さが9月いっぱい継続する傾向。引き続き熱中症対策は怠らないように」とのことです。

(取材・文=堀田将生)

高積雲が多くなったら秋本番。しかし、まだまだ熱中症にはご注意を!
LINEで送る

関連記事