プロスケーター・宇野昌磨「スケートを知らない人も楽しめるアイスショーに」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

プロスケーター・宇野昌磨「スケートを知らない人も楽しめるアイスショーに」

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 五輪2大会連続メダリストで、現在はプロスケーターとして活動する宇野昌磨さん。今年、自身がプロデュースするアイスショー「Ice Brave」が好評を博し、その第2弾「Ice Brave2」が早くも決定。11月からの京都公演を皮切りに、来年の1月まで全国5都市を巡ります。そのアイスショーへの思いや、現役引退後の心境などを、宇野さんがメディアの前で明かしました。(※2025年8月26日、大阪での取材会より)

宇野昌磨さん

「フィギュアスケートはわりときれいで静かというイメージを持ちがちだと思うが、今回、スケートを作る側として、力強さや楽しさ、すごいエネルギッシュな部分をお見せしたい。スケートをあまり見ない方にも見やすいショーを心がけた。力強さや楽しさ、すごいエネルギッシュな部分がお見せできれば」という、宇野さんのアイスショー。

「むちゃくちゃ楽しませたい」と臨んだ初陣では、競技のときとはまたひと味違う、観客の大きな拍手や歓声、応援が力になったといいます。

「僕たちがその日まで積み上げてきた練習や過程が、その場のフィードバックとして称賛されているような感覚があったので、すごくうれしかった。僕たちがショーにかけている熱量を、さらに超える熱量で楽しんでくださっているのを感じることをできた」

 羽生結弦さんらとともに世界の第一線で戦い続けた、レジェンドスケーターの1人、宇野さん。「ジャンプやスピン、表現力で僕より長けている選手はたくさんいた。それでもトップで戦えていたのは、その日の目の前にある練習や試合に全力で挑んだから。競技との向き合う心持ちの高さや強さというところに関しては(他の)人に負けない」。その全力で取り組む姿勢は、自身のアイスショーでも変わりません。

 現役時代は「やらなければいけないことを自分自身と取り組み続ける毎日」。そこから一転、アイスショーのプロデュースにより「自分がどうにかしないと(ショー全体が)進まないんだよというのを経験させてもらったというのは、僕にとって苦手なことだったからこそ、めちゃめちゃプラスなことだった」。

 今回の第2弾も、「最終的には見に来る方がすごいと思っていただけるショーにできるよう、いろんなアプローチをして作っていきたい」と、本番に向けて準備は着々と進行中。イメージは深まっているそうですが、「頑張っている自分に酔ってはいけない。(ハードすぎるショーで)体力を1日で回復せず、パフォーマンスを落としてしまってもそれはよくない。皆さんに(練習を)お見せすることはないと思うが、いろんな案を考えていきたい」と、気を引き締めていました。

宇野昌磨さん(2025年8月26日撮影)

 宇野さんとともにショーをつくりあげるのは、本田真凜さん、吉野晃平さん(※「吉」は上が「土」)、本郷理華さん、中野耀司さん、唐川常⼈さん、櫛⽥⼀樹さん、佐藤由基さん。宇野さんが「完全に人間性で選ばせていただいています!」とユーモアを交えて紹介するメンバーは、「一人ひとり個性があふれる」精鋭揃い。日々の練習はストイックに全力で挑みつつ、「全員が楽しんでほしい。失敗をしてもお互い笑い合える雰囲気でやりたい」というのが宇野流。今回からの参加となったメンバーを含めて、「ちゃんとプロ意識を持ちつつ、雰囲気よくやれている」と胸を張ります。

本田真凜さん
本郷理華さん

「プロデュース・主催する側だからこそ、たくさんの方がわざわざ集まってくれる重みを実感している。よりいいものを見せたい気持ちが、今まで以上に強くなり、そういう思いで日々練習している」という、宇野さん。

「ただ、その日々の練習というのは僕たちがどうするかというだけなので、それを皆さんに見せるとか共有するというわけではないが、そういう熱い、強い思いで、今回の『Ice Brave2』も挑んでいきたい。ぜひ皆さんも『Ice Brave』(第1弾)のとき以上の気持ちで楽しみにしていただければ」と、メッセージを寄せていました。

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