バレーボールのSVリーグ女子・ヴィクトリーナ姫路の新戦力の1人、セッターの大島杏花(おおしま・きょうか)選手が、ラジオ関西の取材に応じ、新シーズンへの意気込みを語りました。

大島選手は栃木県宇都宮市出身。宇都宮商業高校、東京女子体育大学を経て、2020年から倉敷アブレイズでプレー。2023-24シーズンはVリーグ3部(V3)優勝に貢献した実績を持ちます。昨シーズンは2部相当のVリーグでレギュラーシーズン25試合に出場しました。
一方、倉敷を退団する際、クラブからのコメントで、地域のイベントなど社会貢献活動への参加が評価されていました。大島選手は「地域の方と話したりするのがすごく好きで、特に倉敷のときは、自分たちがまだ無名のところから徐々に知ってもらっていくのを感じるのがすごく好きでした」と述べ、クラブと地元の関わりの重要性を実感しているとコメントします。
そのなかで、7日にはヴィクトリーナでの初めての社会貢献活動として、選手を代表して姫路市休日・夜間急病センターの一日院長として活動。「こういう経験ができるのもヴィクトリーナ姫路に来たからこそ。すごくいい経験ができました」と話しました。
27歳にして初のトップリーグ、SVリーグ挑戦となる、大島選手。ヴィクトリーナでは「(倉敷時代と比べて)日ごろの生活もすごく変わりました。今までは仕事をしていたなかでのバレーだったのが、バレーボール一本で、逃げ場のないような環境。今まで以上に気を遣っていかないといけない」と気を引き締めます。
そして、ヴィクトリーナといえば、バレーボール界のレジェンドセッター・竹下佳江さんがエグゼクティブアドバイザーを務めるクラブ。「何度かご挨拶はさせていただいたが、一言一言の重みもそうですし、雰囲気(オーラ)というものがある」と、大島選手。実際に会話する機会ではまだ委縮すると本音も漏らしつつ、「理想の先輩がおられるからこそ、私も迷わず進んでいけるかなと思う」と、大先輩の前での活躍を誓っていました。
クラブから入団発表の際には、「175cmの高さを活かしたトス回しが強みで、視野が広く、相手のブロックを見ながら冷静なプレーを繰り広げる」と紹介されている大島選手。
ヴィクトリーナのセッターは、昨シーズン限りで元日本代表の柴田真果さんが現役を引退(※現、ヴィクトリーナ姫路コーチ)。新シーズンでは、実績豊富な櫻井美樹選手と、SV初挑戦の大島選手の2人体制となるだけに、大島選手の奮闘も期待されるところです。
「(トスやレシーブなど)一本一本の重みがすごく変わってくるなというのも練習から感じていること。日々緊張感をもって(練習に)取り組めている」と、意識も高まっている大島選手。アヴィタル・セリンジャー監督のもとでのトレーニングでは「頭をいっぱい使いすぎて……」と苦闘しながらも、「やってみたいということを『どんどんやってみろ』と言ってくださる方。私もすごくのびのびできる」と、成長も実感中のよう。
背番号8を担う“オールドルーキー”は、「私にとっては初めてのSVリーグでの挑戦となるのですが、姫路の皆さんが培ってきた歴史や経験をさらに大きく重ねていけるよう、私が少しでも力になれればいいなと思います。私自身もいいプレーをして、夢や感動を届けられるように覚悟をもって頑張りたい」と抱負を述べていました。





