石破茂首相は7日夕方、緊急記者会見で辞任する意向を正式に表明した。

石破首相は辞任の理由について、日米関税交渉で関税引き下げが明記された米大統領令が発出され、一つの区切りがついたためと説明。
昨年10月の衆院選、今年6月の東京都議選、7月の参院選大敗を受け、首相の責任追及の声が党内で高まっており、「総裁選の前倒しをめぐって自民党内の分裂を避けたかった」とも述べた。


突然の辞任表明に、多くの来場者でにぎわった大阪・関西万博の会場、夢洲でもさまざまな意見が聞かれた。


兵庫県宝塚市の50代の女性は、「安倍(晋三)さん以来、コロコロ変わる政権では、私たちの暮らしが安定しないどころか、外交面でも『日本、大丈夫か』とも言われかねない。コメ価格の高騰問題だって終結したわけではない。辞めて解決する話だろうか」と疑問を呈した。


大阪市港区の30代の男性は、「石破さんの後、誰が首相にふさわしいか、正直わからない。参院選で大敗して、すぐに辞任すべきだったのでは。結局は自民党自体に結束力がないし、ましてや総裁選が終わって新しい首相のもとで解散総選挙など考えられない」と厳しい。





