2年ぶりにセ・リーグ優勝を果たしたプロ野球・阪神タイガースの記念パレードについて、斎藤元彦・兵庫県知事は8日、「警備費や物価高騰を踏まえ、兵庫での開催は慎重に考えたい」と述べた。報道陣からの問いかけに答えた。

吉村洋文・大阪府知事は同日、実施を検討する意向を示した。
斎藤知事はパレード実施可否について、8月末の定例会見で同様の見解を示していた。
そのうえでこの日、「大阪は大阪での判断。兵庫は『県スポーツ賞特別賞』の授与で祝意を伝えたい」とした。


2023年、阪神タイガースとオリックスバファローズのリーグ優勝時には、兵庫県は大阪府などと実行委員会を設け、記念パレードを実施した。その際、約6億円の事業費をクラウドファンディングや企業からの協賛金で賄っている。
その後明るみに出た斎藤知事らをめぐる告発文書問題では、金融機関に協賛金を求める見返りに、補助金を増額するキックバックがあったと指摘されたが、県が設置した第三者調査委員会は「(キックバックは)認められなかった」と判断した。





