大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は16日、会場・夢洲のシンボル「大屋根リング」について、国や経済界、大阪府・市による検討会議を開いた。

府・市は、リングの北東約200メートル部分について、現在のように人が上がれる状態で保存するため、周辺の約3.3ヘクタールと合わせて緑地帯(市営公園)として整備することを提案し、合意した。


維持管理の財源には万博運営費の余剰金活用、府・市の一部負担、経済界の寄付金、国の補助金の活用などを視野に入れる。
府・市は保存するリングについて、展望台(物見塔)として活用することを提案している。この場合、建築基準法に基づく「準用工作物」として防火、耐火対策が不要となり、改修コストを圧縮したうえで約40億円、さらに10年間の維持管理に必要な費用として15億円、計約55億円を見込んでいる。
大屋根リングは、世界最大の木造建築物として2025年3月にギネス世界記録に認定された。







