バレーボール・SVリーグのヴィクトリーナ姫路が、17日、2025-26シーズンの開幕を前に地元の姫路市内で壮行会を開き、今シーズンの飛躍を誓いました。

SV元年の昨シーズン、プレーオフ進出を果たすも、最終的に14チーム中6位という成績だったヴィクトリーナ。カップ戦では皇后杯で優勝し、クラブ悲願の初タイトルを獲得しました。
ただし、躍進を支えた女子日本代表の井上愛里沙さんや昨シーズンのキャプテンで元代表の柴田真果さんらが現役を引退。今春から加わって日本代表で活躍中の秋本美空選手はレンタル移籍でドイツにわたり、正リベロだった森田茉莉選手らが退団。新シーズンを前に、複数の選手がチームを離れました。
その一方で、主軸で日本代表の宮部藍梨選手(今シーズンからオポジットに転向)や女子タイ代表のチャッチュオン・モクシー選手(アウトサイドヒッター)らが契約を更新。
戦力補強にも着手し、昨シーズンはイタリアでプレーしていた福留慧美選手(リベロ)、Astemoリヴァーレ茨城の主軸だった野中瑠衣選手(アウトサイドヒッター)といった日本代表勢や、イ・ジェヨン選手(韓国/アウトサイドヒッター)、カミーラ・ミンガルディ選手(イタリア/オポジット)、ミラ・トドロヴァ選手(ブルガリア/ミドルブロッカー)といった代表実績のある外国籍選手が新加入。今春加入組で日本代表の河俣心海選手(オポジット・ミドルブロッカー)ら若手を含めて、長丁場のリーグ戦に挑む陣容を整えました。

この日の壮行会では、3シーズン目となるアヴィタル・セリンジャー監督と14人の選手が揃い、会に参列した姫路市の清元秀泰市長をはじめとする近隣の市の市長やスポンサー、支援者にあいさつを行うなど、交流を深めました。


今シーズンからキャプテンをつとめるチーム7年目の佐々木千紘選手は、「(リーグ戦で優勝できなかった)昨シーズンの悔しい思いを知っているメンバー、新戦力としてチームに勢いをもたらすメンバーをあわせて、チーム一丸となり、今シーズンは昨シーズンよりもいい成績を残せるよう頑張っていきたい」と抱負を述べました。

来年3月にクラブ創設10周年を迎えるヴィクトリーナ姫路。チームを運営する株式会社姫路ヴィクトリーナの上原光徳代表取締役社長は、「10年の間にいろんなことがあったが、困難を打ち抜いて成長してきた。ただ、現状に甘んじることなく、さらに高みを目指したい。来年完成の『ひめじスーパーアリーナ』を満員にできるようにしたい」とコメント。





