「相撲で世界を一つに」 日本の国技を未来へつなぐ“思い” 元大相撲力士が自身の経験を交えて語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「相撲で世界を一つに」 日本の国技を未来へつなぐ“思い” 元大相撲力士が自身の経験を交えて語る

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 2025年大阪・関西万博で開催されている「SUMO EXPO 2025」。“SUMOが世界をひとつにする!”をタイトルに掲げ、日本の国技である相撲を世界へ発信しています。実行委員会委員長・溝畑宏さんと元大相撲力士の大喜鵬将大さんに、相撲を通じた国際交流の可能性や使命について聞きました。

「SUMO EXPO 2025」会場の様子

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 委員長の溝畑さんは、子どものころから相撲が大好きだったと語ります。政府での観光政策に関わる中で世界各地で相撲に対する高い関心を目の当たりにしたといい、「万博という舞台で、相撲を通して世界を結びたい」という強い想いを抱いてきたそうです。今回のエキスポには、日本全国から相撲にゆかりのある自治体が集結。モンゴル・セネガル・アゼルバイジャン・ウクライナの4か国が参加。小学生から大学生、さらには女子相撲まで年齢や性別を超えて多様な“力士”たちが土俵を盛り上げています。

「世界には約100種類の“相撲”があると言われています。わが国伝統の国技かつ神事でもある相撲をベースに『世界が一つになっていく』ということを目指しており、国同士が理解し合う最高の舞台になると思っています」と語る溝畑さん。将来的には、相撲がオリンピック競技になることも望んでいるといいます。

「SUMO EXPO 2025」実行委員会委員長・溝畑宏さん

 子どもたちが相撲をする姿を見た元大相撲力士の大喜鵬将大さんは、「ワーッという歓声、大相撲さながらじゃないですか。感動を与える『筋書きのないドラマ』が土俵にはあるとつくづく思いますね」とコメント。学生時代は順風満帆にトップを走っていたという大喜鵬さんですが、プロ入り後は壁にぶつかり、バセドウ病を発症。思うように身体が動かなくなり、番付も下がる苦しい時期を経験したといいます。

「病気になるまでは、きちんと相撲に対峙していなかったのだと痛感した。チャンスをもらったと思って、基礎の大事さを学びました。日々自分と向き合うことが好きになった頃に、自分を超えていきたいという目標ができて……すごくやりがいを感じました」(大喜鵬さん)

パーソナリティーのKanon、元大相撲力士・大喜鵬将大さん

「病気によってマインドが変わる」という大きな経験をし、仲間や師匠の支えで再び関取にカムバックした大喜鵬さん。引退後の現在は「ドスコイ・ヤマグチ」という名でSNSでも活動し、タイをはじめとする海外で相撲文化を発信中。

「日本に相撲という文化があることを大切にし、皆さんとともに世界中の人々に相撲の素晴らしさを皆さんと共に伝えていけたらと思っています。相撲を通じて世界を一つにできると信じています」と最後にメッセージを述べ、インタビューを締めくくりました。

※ラジオ関西『ハートフルサポーター』2025年9月1日放送回より

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