「声には人を励まし、支える力がある」 ラジオ制作会社社長が語る、ラジオへの思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「声には人を励まし、支える力がある」 ラジオ制作会社社長が語る、ラジオへの思い

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 シンガーソングライターの川嶋あいさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西)に、ラジオ制作会社「ディア・フィールド」代表取締役の大村博史さんがゲスト出演。ラジオに興味を持ったきっかけや、番組制作に込める思いを語りました。

ラジオ制作会社「ディア・フィールド」代表取締役の大村博史さん

 30年以上にわたり、さまざまなラジオ番組の制作を手がけてきた大村さん。数多くの番組のディレクションやラジオドラマの演出を担い、近年では、Podcast番組のプロデュースも行っています。

 ラジオに興味を持ったきっかけは、小学生のころに出会った一台の小さなラジオだったといいます。
 
「イヤホンをつけて聴く形の、小さいラジオ。初めてスイッチを入れて聴いたときは、『こんな遅い時間にしゃべってんの?』と思って、めちゃくちゃ感動した。まるで、自分のために話しかけてくれているように感じて、ますますラジオの世界に夢中になりました」(大村さん)

 大村さんは、「中学校1年生のときには、作文に『世界一のラジオ番組を作りたい』とまで書いていました」と話します。

 大学入学後もラジオへの情熱を持ち続けていた大村さんは、掲示板で見つけた“オールナイトニッポンAD募集”に応募。憧れのラジオ現場に立ったものの、最初はミス続きで、先輩からは「向いてない」といわれたといいます。それでも、「ラジオしかない」という思いを伝え、土下座してまで続ける道を選びました。

「なんとか最後のチャンスをいただき、次の収録では、必死に『ミスしないように。ミスしないように』と祈る思いで翌週を迎えて……ミスしなかった。それで先輩が、『じゃあしばらくやってみるか』と言って、いまに繋がっています」(大村さん)

 “声の力”について考えるきっかけは、採用活動のなかにもありました。

 面接時、多くの応募者が「つらいときにラジオに励まされた」「パーソナリティーの言葉に救われた」と口にするのを聞き、「改めて、“誰かの心に寄り添えるメディア”であることを実感した」と語ります。

 さらに、「病院で亡くなる方が最後まで手に握っているもの」として、新聞記事に“ラジオ”が挙げられていたことを中学生のころに読んだことが、いまでも強く印象に残っているそうです。

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