サッカー元日本代表FW武藤嘉紀選手が、9日、所属するヴィッセル神戸の学校訪問事業で神戸市内の小学校を訪れ、子どもたちと交流を深めるとともに、終盤を迎えたJ1リーグ戦への意気込みも述べました。
子どもたちにサッカーに触れる機会を増やしてもらおうと、ヴィッセルが2010年から続けている社会貢献活動「GOAL for SMILE」。公式戦での得点1ゴールにつきサッカーボール4球を神戸市内の小学校へ寄贈するというものです。
市内の小学校を選手たちが訪れる同企画は、今年で3度目。同日、神戸市兵庫区の会下山小学校に武藤選手が登場すると、小学6年生、約90人の子どもたちは大喜びの様子で出迎えました。


子どもたちからの質問タイムでは、サッカーのことなど、数多くの問いかけに武藤選手は笑顔で丁寧に対応。自身の経験を伝えながら、「大きな夢を持って、それに向かってあきらめずに頑張ってほしい」とエールを送りました。


イベント終了後、囲み取材に応じた武藤選手は、「子どもたちの質問がすごく鋭くて、答えるのに少し迷ってしまうこともありましたが、本当に考えてみんなが質問してくれて、子どもたちとすごく楽しい時間を過ごすことができました」と感想をコメント。
10月17日にせまった首位・鹿島アントラーズとの上位決戦に向けては、「何が何でも負けられない天王山。一昨年、初優勝したときも『GOAL FOR SMILE』の後にしっかり優勝を決めることができた。そのいいイメージも残っているので、今日、子どもたちからパワーもたくさんいただきましたし、そういった力もすべて出し切りたい」と、必勝を誓いました。
今シーズンはけがの影響で、J1では1得点にとどまっている武藤選手。1つも落とせない大事な試合が続くなか、昨シーズンのJリーグMVPの復活に期待がかかります。
「もう、やるしかない。僕がチームを勝利に導きたい気持ちもあるし、それができると信じている」と、武藤選手。「この5試合にかける思いはかなり強い。とにかくチームのため、チームを勝利に導くため、自分自身もゴールやアシストという数字をしっかり残さないといけない」と気合いを込めます。
ヴィッセルはリーグ戦残り5試合で、首位と勝点5差の4位と、3連覇に向けてがけっぷちの状況です。それでも、17日は、ノエビアスタジアム神戸でのホームゲームということもあり、武藤選手は、「ファン・サポーターの方はいつも最高な応援でサポートしてくれている」と感謝を述べたうえで、「ファン、サポーター、選手含めて、全員で勝ちに行きたい」と、一致団結での勝利に意欲を燃やしていました。






