行く予定じゃないのに寄ってしまったり、買うつもりがなかったのについ買ってしまうなど、不思議な魅力を持つ「雑貨店」。店内には数々のアイテムが並びますが、カスタマーを惹きつける商品を仕入れるのに重要なのが「バイヤー」という人々。具体的にどういった仕事をしているのでしょうか。海外雑貨を取り扱う「良眞」(兵庫県姫路市)のバイヤー・武本眞優さんに話を聞きました。
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結婚を機に現在の仕事を始めたという武本さん。「主人がもともとバイヤーだったんです。彼について様々な国へ一緒に買い付けに行く中で、日本にはない魅力的なものが海外には沢山あることに気づきました。それで、私もバイヤーとして仕事を始めました」。
イギリスやフランス、スイスなどのヨーロッパ各国に加え、タイやシンガポールといった東南アジアにも数多く訪れている武本さん。特に印象に残っている国として挙げたのはインドネシアのバリ島です。
「買い付けに訪れた際に感じたのは、『アートの世界』でした。手作業で色んなモノを細かく作り、全てにおいて丁寧。レストランやカフェ・ホテルやヴィラといった建築の内装もすごくお洒落で、日本にはない世界観に引き込まれました。植物も豊富で、それらを生かしたナチュラル素材が使われていることにも好感を持ちました」(武本さん)

海外で雑貨を買い付けるときには、どういった基準で選んでいるのでしょうか? 武本さんは「現地の素材を使い手仕事で細かく作り上げた品、日本にはない珍しいアイテム、なにより私が『欲しい!』と思ったモノ」と回答。ちなみに武本さんのショップに並ぶバッグやバスケットは、武本さん自身が欲しいと感じたものを現地の職人にオーダーし、オリジナルで作ってもらったものなのだとか。

バイヤーの存在意義について、武本さんは次のように話します。
「バイヤーが買い付けたものが売れることで、買い付け先に再びオーダーする事ができます。私が推すインドネシアは貧しい国ではあるものの、雑貨がきっかけとなりその良さを知ってもらえれば。バイヤーが“海外と日本の架け橋”になれることを願っています」(武本さん)

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バイヤーの仕事は商品の仕入れだけでなく、その国の魅力を伝える役割も担っていることが分かりました。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2025年10月8日放送回より




