ウイスキーの広告や富士山の絵 画家であり広告制作者・山崎隆夫の足跡を辿る 芦屋市立美術博物館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ウイスキーの広告や富士山の絵 画家であり広告制作者・山崎隆夫の足跡を辿る 芦屋市立美術博物館

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山崎隆夫「卓上の弁証法」1957年 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
山崎隆夫「卓上の弁証法」1957年 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
山崎隆夫 左:「行書富士図(白・黒)」 右:「楷書富士図(紅・白)」 いずれも1976年(1984年加筆) 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
山崎隆夫 左:「行書富士図(白・黒)」 右:「楷書富士図(紅・白)」 いずれも1976年(1984年加筆) 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵

 富士山を描いた「山下雷電(さんからいでん)」は、葛飾北斎の「富嶽三十六景 山下白雨」の構図を取り入れていると言われる。北斎について山崎は「富士山の姿を出汁に自分のやりたいことをやったモダンな画家」と語っており、川原学芸員は「(山崎)自身も阪神モダニズムの中でモダンな絵画を目指していた。その一つの着地点が富士山だった。画家一本でやっていく中でたどり着いた、ひとつの境地」と話す。

山崎隆夫「山下雷電」1987年 油彩、板 茅ヶ崎市美術館蔵
山崎隆夫「山下雷電」1987年 油彩、板 茅ヶ崎市美術館蔵

 絵画と広告という異なる領域で仕事をし、双方で実績を残した山崎。
「ほん機嫌よう仕事しなはれ。」仕事仲間にかけたというこの言葉は、山崎自身にも向けられていたのかもしれない。

芦屋市立美術博物館
芦屋市立美術博物館
小出楢重アトリエ
芦屋市立美術博物館敷地内にある小出楢重アトリエ

■特別展「山崎隆夫 その行路 -ある画家 / 広告制作者の独白」
2025年9月20日(土)~11月16日(日)
芦屋市立美術博物館(芦屋市伊勢町12-25)
休館日 月曜日(ただし10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館、10月14日(火)、11月4日(火)は休館)
※11月8日(土)、9日(日)は関西文化の日として観覧無料

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