ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとネオ昭和アーティストの阪田マリンが木曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後1時~)。昭和を愛するマリンが「昭和の時代にはあったけど今はなくなってしまった懐かしいもの」というテーマでメールを募集したところ、リスナーからさまざまなエピソードが集まった。
最初に紹介したのは、「小学生のころ、スーパーカー自転車が流行っていて実際に買ってもらいました」というメール。ギアを変えるシフトノブや、電子音が鳴る指示器のほか、スピードメーターもついており、当時の子どもたちの憧れの自転車だった。
このメールを受けて、「昭和をテーマにした博物館や百貨店のイベントによく行くんですけど、(スーパーカー自転車は)だいたい展示品にあって憧れました」とマリン。
一方のサマンサは、子どものころは6段階ギアがついた自転車に乗っていたそうで、母親がしていたという自転車の片方のペダルに足をかけ、もう片方の足で地面を蹴って勢いをつけてから飛び乗る動きを再現。説明するために立ち上がって何度も再現していたため、ぜーぜーと肩で息を切りつつ話していた。
続いてのリスナーが挙げたのは、駅などにあった伝言板。現在のようにスマホなどがない時代、待ち合わせ場所や時間の変更などを伝言板に書いてやり取りしていたが、なかには、愛の告白もあって見ているだけでニヤッとしたこともあるのだそう。
伝言板を書いた経験はないというマリンは、「もし伝言が消されていたらどうなるのか心配になる」と素朴な疑問をポツリ。サマンサが「2人の仲を引き裂こうとする、悪い人がやりそう。『先に入ってるね』を『先に帰ってるね』に変えるとか」と言うと、マリンは笑っていた。
昔の急行列車を挙げたリスナーもいた。リスナーは、急行列車について「特急よりは停車駅が多く、乗車券以外に急行料金がかかるものです。普通よりは速い、ちょっとイイ車両で運転された列車のこと」と説明。
昭和のころ、この急行には軽食を提供するビュッフェ車があったそうで、メニューにはサンドウイッチやそばのほか、寿司を提供する列車もあったという。これには思わずマリンも、「知らなかった!」と驚きを隠せずにいた。
このほかマリンとサマンサも、徐々になくなってきているものとして、短冊CD、公衆電話、板ガムなどを挙げていた。

(文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip木曜日』2025年10月16日放送回より





