すれ違った相手は近所に住んではる人で、毎日この橋を渡っているらしく「これが当たり前の日常なんで普通ですよ」と言いはるんです。


その人にもうちょっと詳しく教えてもらいました。
生瀬水管橋から北に200メートルほど行った場所に生瀬橋があるのですが、そこまで行くとかなりの遠回りになるんですって。そこで、もともと水道管の管理・点検のためにあった生瀬水管橋を使わせてほしいという要望が出て、1976(昭和51)年から一般通行が認められたんやそうです。

でも、この細さですよ。一休さんの有名なとんち話では、『このはしを わたるべからず』と書かれた橋の、真ん中を堂々と渡る……というのがありますが、そんな一休さんも「どないやねん」というほどの細さ。
「この橋の端なんてどこよ。橋の端なんて元々歩かれへんやん」なんて騒いでいるのは、私だけ。

周りの人々も「なにこれ?」と珍しがりますが、このあたりに住んではる人からしたら、「昔から日常で使っている便利な普通の橋のひとつやのに、なんでそんなに騒ぎはるんやろう」とのこと。そうは言っても……。
「いや、めちゃめちゃ細いやん(笑)!?」
生瀬水管橋からでした。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2025年10月25日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)






