灘五郷の銘酒・大関、丹波杜氏の技術継承 “見える醸造” ~マイクロブリュワリー『魁蔵』完成!

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 着想から10年を経たプロジェクトが結実し、大関の長部訓子社長は、「314年にわたり、西宮・今津の地で酒造りを続け、時代の流れ変遷とともに、企業として、酒蔵としてどう生きていくか、岐路に立たされている。伝統的な酒造りをベースに、新しい酒造りの発想や挑戦を生み出すことができれば。『魁』という言葉は、『先駆け』とも。先んじて未来を見つめる意味は、大関の社歌にも歌われ、かつて商品の銘柄にも使用するなど、私たちの一つのキーワードになっている。新しい時代を切り拓く酒造りを目指したい」と力を込める。

観世流シテ方能楽師・梅若基徳氏による祝い歌
魁蔵オリジナルTシャツ 「魁蔵」のロゴは長部訓子社長の筆

 年内は試験稼働、本格的な稼働は来年(2026年)から。
 
 魁蔵で造られた酒は、3月の蔵開きで新たなブランドとして提供する予定(名称は未定)。720ミリリットルの瓶を最大400本、2〜3か月ごとに製造する。

魁蔵は設計からレイアウトまで大関の従業員がアイデアを出し合い、構想10年での完成した
「魁蔵」ロゴは長部訓子社長の筆

 魁蔵は、大関のアンテナショップ「甘辛の関寿庵」に隣接する(兵庫県西宮市今津出在家町4番9号)。

柱は赤みを帯びた茶色(ベンガラ色)を採用 白壁と黒屋根の中、アクセントに
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