兵庫県高校駅伝競走大会(男子第80回、女子第42回)は3日、丹波篠山市で行われ、女子は須磨学園が優勝しました。

県内の7つの地区大会を勝ち上がった30校が参加し、男子のスタートから10分後に号砲が鳴らされた女子の大会。1区から須磨学園が池野絵莉選手(3年)の快走で独走態勢を作ると、4区を走った1年生・伊藤彩由奈選手を含め、全区間で区間賞を獲得します。2位に3分近くの大差をつける走りを見せた常勝軍団は、1時間9分16秒の記録で、3年連続27回目の優勝を果たし、都大路への切符を手にしました。
須磨学園のアンカーを務めた金子聖奈選手(3年)は「まずは全国大会の切符をつかめたことは、ホッとして、うれしい気持ち」と率直な思いをコメント。
「昨年の全国駅伝で、今までの先輩方がつくってきた連続入賞の伝統を途切れさせてしまい、そこが悔しくて、新たなスタートということで、今年は全国でメダル獲得を目標に取り組んできた」という須磨学園のキャプテン。今回のレースについて「タイムとしてはチームで1時間8分台で走りたいなと言っていたので、もうちょっとタイムを全体的に上げていかないといけない」と、今後への課題も口にしていました。

また、ラジオ関西の実況中継でインタビューに応じた須磨学園の濱本憲秀監督は「まずは全国、近畿の出場権を獲得したことに対して、私も正直うれしかったですし、本当にご苦労様と労ってあげたい」と選手たちを称賛。
今年のチームについては、「今までやってきたことが形骸化している部分もあったので、改めて失敗から何を学ぶかという1年をスタートした」とコメントします。
「今までやってきたことの基礎・基本の見直しであったり、その中で得られる目標や夢を追いかける形で、そういった両方を追いかけながら、どちらかというと今年は締めながら、よく考えながら、生徒と向き合って取り組んできた」と明かしたうえで、都大路に向けては「全国で優勝できるよう、心も体も育っていくということを今年は目標にやってきたので、そういう形でこれからも臨みたい」と意気込みを述べました。

なお、レースでは2位に西脇工、3位に園田学園、4位に龍野、5位に東須磨、6位に県西宮が入り、上位6校が11月16日に奈良県宇陀市で行われる近畿大会への出場権を獲得しました。






