日本の近代化支えた「鉱山のまち」兵庫・養父市 山椒や大根などブランド食材も豊富〜大林市長

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 養父市には明延(あけのべ)と中瀬(なかぜ)、2つの鉱山があり、朝来市の生野、神子畑鉱山とともに『鉱石の道』と名付けられ、閉山後も近代遺産として多くの観光客を魅了。明延鉱山の坑道ではドラマの撮影が行われたほか、坑道内は一定の温度が保たれることから日本酒の酒蔵としても利用されている。かつて料金1円で乗客を運んだ「一円電車」は、住民の手で150メートルの軌道が復活し、体験乗車できる。

明延鉱山坑道内は当時の面影を残し、歴史を物語る(画像提供:養父市)
明延鉱山坑道内は当時の面影を残し、歴史を物語る(画像提供:養父市)
運賃1円で乗客を運んだ「一円電車」(画像提供:養父市)
運賃1円で乗客を運んだ「一円電車」(画像提供:養父市)

 養父市では、少子高齢化や人口減少、農業をはじめ、あらゆる分野の担い手不足が課題となっている。そのため若者への支援に力を入れ、地元の高校生と企業で働く人が対話する『キャリアトーク』を実施。「高校を卒業したら進学などで市外に出てしまうケースがほとんど。進学しても帰りたいと思えるような、魅力あるまちづくりをしていきたい」とした上で、「これからの地域創生は、行政と民間の連携が大切。市内の高校と合わせて、官・民・学が手を取り合っていきたい」と意欲を語った。

「地域創生には行政の民間の連携が必要」少子化など市の課題にむけた取り組みについて語る、養父市・大林市長(ラジオ関西スタジオにて)
「地域創生には行政の民間の連携が必要」少子化など市の課題にむけた取り組みについて語る、養父市・大林市長(ラジオ関西スタジオにて)

 秋の紅葉シーズンから冬にかけても、市内にはお出かけスポットが数多くある。日本の滝100選に選ばれている『天滝』をはじめ、秋の氷ノ山も多くの登山客が訪れる。雪が降る頃には市内4つのスキー場もシーズンイン。毎年1月2日には、ハチ高原で新春雪上花火大会が行われていて、大林市長は「白銀の世界で見る花火は、周りに何も邪魔するものがなく幻想的な世界が広がる。新春にふさわしい」と話した。そして、「養父市は四季折々楽しめるスポットがたくさんある。ぜひお越しいただきたい」と来訪を呼びかけた。

日本の滝100選に選ばれている「天滝」落差98メートルの名瀑(画像提供:養父市)日本の滝100選に選ばれている朝来市の「天滝」落差98メートルの名瀑(画像提供:朝来市)
日本の滝100選に選ばれている「天滝」落差98メートルの名瀑(画像提供:養父市)
兵庫・養父の「ハチ高原スキー場」(画像提供:朝来市)
兵庫・養父市の「ハチ高原スキー場」(画像提供:養父市)

 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2025年10月22日放送回より

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