建設現場や工場などで使われるフォークリフトや高所作業車。荷物を運んだり持ち上げたりと、現場では欠かせない存在だ。こうした“はたらく車”を安全に使うために、年に一度行う点検「特定自主検査(特自検)」がある。11月はこの特自検を広く呼びかける「強調月間」として、全国各地で啓発活動が行われている。

特自検は、労働安全衛生法によって定められた制度で、有資格者による年1回の自主点検が義務づけられている。事故を防ぎ、機械の故障を早期に見つけるために欠かせないものだ。
特自検を担当する業者の1つ、兵庫県西宮市のトヨタL&F兵庫。その阪神営業所サービスマネージャー代理・井上賢一さんは、この点検、検査について「ブレーキやハンドル、エンジンまわりはもちろん、フォークリフト特有の油圧装置まで細かく点検します。小さな見落としが事故につながることもあり、予防整備としての役割が大きい」と話す。


フォークリフトには、エンジンで動く車両のほか、バッテリー車や燃料電池車など多くの種類があり、運ぶ荷物の重さによっては43トン級の大型車両もある。特自検では、通常の点検では確認できない部分を分解して調べるなど、より丁寧な作業が求められる。

この制度の普及を進めるのが、建設荷役車両安全技術協会(建荷協)だ。協会では全国の支部が連携し、11月を「特自検強調月間」として研修会や巡回指導を行い、点検の重要性を呼びかけている。今年のスローガンは「災害の 危険の芽を摘む 特自検」。兵庫支部でも現場訪問や講習を通じて、日々の安全意識を高める活動を続けている。

◆「令和7年度 特定自主検査管理研修会」が、11月20日(木)午後1時~午後4時30分、神戸市産業振興センターで開催されます。労働局による説明や特自検業務の解説が行われる予定で、参加は無料。建設荷役車両を扱う関係者にとって、点検や整備の理解を深める機会に。参加申し込みの締め切りは11月17日(月)。研修会の詳細は建設荷役車両安全技術協会(建荷協)兵庫県支部のホームページに掲載されています。




