ネオ昭和アーティストの阪田マリンが木曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後1時~)。この日の放送では、普段出演しているサマンサ・アナンサが休みをとっていたため、いがらしあみが代演を務めた。海外旅行が大好きで、これまでに30か国を旅行してきたというあみが、これまでの経験談を語った。
あみのお気に入りの国は、ラオス。「ラオスにはゾウ使いの免許を取りに行った」という説明に、マリンは驚きの表情を浮かべていた。
これまでに訪れた国では、「写真を撮ってあげる」と近づいてきた子どもたちに撮ってもらったところ、チップをねだられた経験があったとのこと。しかし、ラオスの子どもはそんなことも知らなかった。10年ほど前に訪れた当時、ラオスの子どもたちはデジタルカメラも見たことがなかったようで、カメラに群がってきて「すごい!」と反応。あみいわく、「その姿が新鮮だった」という。
電気も通っていないまちを訪れたときには、「月の明かりしかない夜、雲で月が隠れると目の前にある自分の手も見えなかった」というあみ。恐怖とともに、「これは2度と経験できない、と感動したのを覚えている」と話すと、マリンは「1回味わってみたい!」と興奮していた。
マリンに「これまでに1番ハラハラした国は?」と尋ねられて挙げたのは、インド。現地には日本人女性がほとんどいなかったため、「全員から好奇の眼差しで見られたような雰囲気になった」という。
夜に走る列車に乗った際、あえてそこまでいい等級にはせずに乗ってみたところ、6人分のベッドが並んでいる車内でほかは全員男性。女友だちと2人で番をしながら、かわるがわる寝た経験を明かした。
訪れたのは10年以上前のことで、「いまはこわさが勝つから、逆に若いときに行っておいてよかった」と振り返った。
マリンからの、「海外旅行に行くときに持って行ったほうがいいものは?」という質問には、「けん玉や竹とんぼなど、日本のおもちゃを持って行ったほうがいい」と回答。現地の子どもたちと触れ合う際、100円ショップで購入したこれらのおもちゃをあげて仲良く遊んでいたという。
「日本人と触れあった思い出を、なにかで経験してほしいと思って」というあみの言葉に、マリンは「喜ばれますよね。アイテムひとつあれば、そこから広がりますからね」と共感を示していた。
「いろいろな国を旅すると、いろいろな人と出会っていろいろなことを目にするけど、幸せの物差しがぜんぜんちがう。毎日帰って布団で寝られるのが、最上級の幸せだということに気づかされた。小さな幸せを敏感に感じられることができるようになったのは、世界中を旅していてよかったことかな」と振り返った、あみ。
マリンが「幸せを感じることのできる“心”を手に入れるということですね」と言うと、あみは「いや~、いい締めくくり!」と笑っていた。
(文=バンク北川 / 放送作家)
※ラジオ関西『Clip木曜日』2025年12月4日放送回より





