明弘さんは生前、「家族としての救出運動は自分ひとりでやる」と話していたが、郁子さんらが遺志を継いで今年5月に拉致被害者家族連絡会(家族会)に入り、救出に向けての活動を続ける。

パネル展見学後、取材に応じた郁子さんは「父が亡くなり、私たちが思いを引き継ぐのは当然。活動をやめるわけにはいかない。きょうだいである以上、恵子に会いたい」と訴えた。


2025年8月、大阪・関西万博会場でも拉致問題解決を訴える催しがあり、世代を問わず多くの来場者が、拉致問題の現実に直面、大きな反響があった。
昌子さんは、「この国に住む者として、向き合わなければならない問題。SNSでも情報が広がる時代に、より多くの人に関心を持ってもらえたら」と訴えた。

また、高市早苗総理が11月、北朝鮮に金正恩(キム・ジョンウン)総書記との会談を打診し、「私の代で何としても突破口を開き、拉致問題を解決したい」と訴えたことや、党派を超えて拉致問題解決を訴える国会議員が増えたことについて昌子さんは、「希望をもっている。北朝鮮に対しては、拉致被害者全員の早期帰国を求めたい」と話した。





