スタンドに広がる13番 ヴィッセル神戸・佐々木大樹が総括するエースナンバー1年目「一番は感謝」

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 サッカー・J1、ヴィッセル神戸のMF佐々木大樹選手が、初めてエースナンバーをつけて臨んだ今シーズンを振り返るとともに、オフの過ごし方などを明かしました。

 12月12日、ヴィッセルのホーム・ノエビアスタジアム神戸で行われた「ノエスタライトアップ2025」点灯式に出席した、佐々木選手。

 当日はサンタ姿で登場し、集まったヴィッセル神戸ファンクラブ会員らの前で、少年時代のクリスマスエピソードを明かした佐々木選手。ライトアップ点灯の大役を担うとともに、子どもたちにプレゼントを配るなど、交流を深めました。

「ノエスタライトアップ2025」点灯式に出席した、佐々木大樹選手(左)(写真:ラジオ関西)

 今シーズンのヴィッセルは3年ぶりに無冠に終わり、「チームとして目指していたものには届かなかった」ものの、J1では終盤まで優勝争いを繰り広げ、天皇杯でも2年連続の決勝に進んだこともあり、「チームとしては成長した年だと思う」と振り返ります。

 そのうえで、「今シーズン、遠い地でも、熱い声援、皆さんの応援が僕たちに届いていました。僕たちもその期待に応えられるよう、来シーズン、みんなで、ファミリーで戦っていきましょう。今年はありがとうございました!」と感謝の思いを述べていました。

 また、冷え込む夕方のイベントに参加した子どもたちを気遣いつつ、「みんなの力が僕たちの力になっている。みんなの声援を力に、僕はサッカーをします。サッカーをしている子も、していない子も、『大樹ががんばっているから、俺も頑張ろう』と思ってくれたらなと思います。いい子にして、サンタからプレゼントをもらおうね!」と、キッズサポーターにメッセージを送っていました。

キッズサポーターと交流する佐々木大樹選手(写真:ラジオ関西)

 その後、佐々木選手は、メディアの囲み取材に対応。シーズンオフでのファンとの交流については、「こうやって触れ合える機会は好き。本当にいい機会だったし、人も集まってくれていたのでうれしかった」と、率直な感想をコメント。

 12月9日のAFCチャンピオンズリーグエリート・成都蓉城(中国)戦後、オフに入って間もないなかですが、佐々木選手が完全に休んだのは2日間のみだといいます。終盤戦での感覚のよさもあり、「自分としては、この感覚でずっといたい」という思いから、「すぐ動きたかった」と、12日から早速、来シーズンに向けての体力づくりをスタート。「積み上げたものを、このシーズンオフですべて崩すのではなく、それを基盤に、来シーズンつなげていかなければという気持ちがある」と述べます。

 ヴィッセルのエースナンバー「13」を満を持して引き継いだ、2025年。スタジアムには、佐々木選手の「13」番が入ったユニフォームを着て来場するファン・サポーターが目立ちました。

 このことについて、「1~2年目からすると考えられないくらいの(うれしい)こと。本当に一番は感謝の気持ち」と、佐々木選手。

「その人たちがユニフォームを買ってくれたのは、いろんな気持ちが入っていると思うので、どの気持ちの期待にも応えられるようにプレーはしようと思っている」「なかにはサッカーの面だけじゃなく、自分が盛り上げている別の部分で好きになってくれている方もいると思うので、本当にサッカーを好きになってくれるよう、パフォーマンス(プレー)以外の部分もやっていければ」と、クリムゾンレッドの主軸としての重みも実感したよう。

 さらに、「小学生の子たちも、けっこう13番を着ている子を目にすることが多くなった。その子たちが神戸で、このスタジアムでプレーするのを夢見るように、自分もプレーしないと(いけない)という自覚も芽生えた」と、クラブ生え抜きのアタッカーは語っていました。

佐々木大樹選手が、自身のユニフォームをまとうキッズサポーターと交流(写真:ラジオ関西)
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