兵庫県は12月21日、同県姫路市の採卵鶏農場で飼育していた鶏から高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたのを受け、該当する約24万羽すべての殺処分(12月16日開始)を完了したと発表した。鶏舎などの消毒作業を進め、防疫措置も終えた。
殺処分した鶏の焼却作業は年内には終える見込み。

同県内で鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、たつの市の採卵鶏農場で2022年11月に確認されて以来4例目で、殺処分の規模は県内で過去最多。
作業に当たった県職員らは約1千人以上にのぼる。職員らに体調不良者は確認されていない。

県鳥インフルエンザ対策本部は「ニワトリや卵は適切に処分され、市場に流通することはない」としている。

斎藤元彦知事は、「昼夜を問わずご対応いただいた養鶏農家や、ご協力いただいた関係機関の皆様、作業に従事した県職員などに深く感謝申し上げる。
今後、被害を受けた養鶏農家への支援にも取り組む」とコメントした。





