兵庫県警は12月21日、警備部に所属する警部補や巡査部長ら4人が勤務時間中に飲酒やパチンコを重ねていたとして、その上司3人を含む計7人を停職や戒告の懲戒処分とした。

警部補らは捜査対象者の行動確認(尾行)などの業務中で、調べに対し、「待ち時間が長くなることがあり、“時間つぶし”のつもりだった」などと説明、兵庫県警は「職務を怠り、信用を失墜させる行為に当たる」と判断した。
兵庫県警では今年(2025年)、不祥事が相次いでいる。機動捜査隊や生田警察署の警察官計9人が、オンラインカジノでの賭博容疑で書類送検され、このうち3180回の賭博を繰り返した巡査長を同日付けで停職、残りの8人を減給とした。
このほか、大麻所持・譲渡、女子中学生への不同意わいせつ、パワーハラスメント・セクシャルハラスメントなどが相次いで発覚。計16件で48人が懲戒処分となった。
繰り返された不祥事に、兵庫県民からは厳しい声が聞かれた。
神戸市兵庫区の男性(40代)は、「たるんでいるとしか思えない。本来取り締まるべき立場の警察官が、オンラインカジノに没頭するなど論外」と怒りの表情。
姫路市の女性(30代)は、「民間企業では、時間つぶしをする余裕などない。こうした不祥事が明るみに出ると、警察官の中では当たり前なのかと不信感が募る一方だ」と話した。



