大人数で集まって盛り上がる機会が何かと多い年末年始。こうした場において「場が楽しくなるようなアイテム」があるとイイなと思った筆者。探してみたところ、なんとも個性的な「かるた」を発見しました。
なんとカードの1枚1枚、それも全面に肉がプリントされているのです。この“狂気じみた”かるたの開発者であるボードゲーム制作ユニット「プレイクリエイト」のヨシナガさんに話を聞きました。

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狂気じみたかるたの名は「肉かるた」。肉がプリントされた32枚のカードの中から同柄を見つけるというもの。「違いが分かりにくく、全て生肉であるという馬鹿馬鹿しいゲームです」とヨシナガさん。
同アイテムは今年の5月18日に発売。そのシュールな見た目から口コミやメディアなどで瞬く間に広がり、現在販売個数は1万に登ります。ヨシナガさんは「時間に追われながら作ったのでここまで話題になるとは思っていなかった。バカゲーで、何の勉強にもならないアイテムだと自分自身が思っていたので、正直びっくりしています」と素直な感想を述べます。

このかるたには「読み札」がなく、3通りの遊び方ができるのが特徴。めくった札と同じ柄を探す「“肉”かるた」、神経衰弱の様に絵柄を合わせる「神“肉”衰弱」、ババ抜き感覚の「“肉”抜き」です。
ちなみに、プリントされた肉は全てヨシナガさんがスーパーから買ってきたもの。自ら一眼レフで撮影し、そのあとは焼肉にしておいしく食べたのだとか。
「肉を撮影しプリントしただけじゃないか」と思うなかれ。実はしっかり改良が加えられています。開発当初は白地のカード中央に肉の写真が配置されたデザインでした。ですが「これではインパクトが足りない!」とデザインをイチから練り直し、カード全面に肉模様を施すことに。このたび新作「肉かるた-霜降り-」をリリースし、通常版(赤身)よりもさらに難易度をアップさせたそうです。


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他とは“一味違う”ゲームを探している人は、検討のひとつに加えてみるといいかもしれません。
(取材・文=濱田象太朗)





