SVリーグの中断期間に行われたバレーボールのカップ戦、皇后杯では、大阪マーヴェラスが5年ぶり2回目の優勝を果たしました。同大会決勝について、元女子日本代表の竹下佳江氏(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)が、自身のラジオ番組で振り返りました。

「令和7年度 天皇杯・皇后杯JVA全日本バレーボール選手権2025」(12月11~14日、東京体育館)。決勝に勝ち上がったのは、大阪マーヴェラスとNEC川崎レッドロケッツという、日本女子バレー界を代表する強豪2チーム。
試合は序盤から白熱した攻防が続き、フルセットにもつれる接戦となります。最終の第5セットで、NEC川崎が先にマッチポイントに到達しますが、大阪MVはあきらめず、連続得点で14-14のジュースに持ち込むと、最後は17-15と大逆転の末に同セットを取り、5年ぶり2回目の優勝を果たしました。
なお、連覇を目指したヴィクトリーナ姫路は、ベスト4止まりに。初戦で岡山シーガルズに2セットを先行される苦境から、3セットを奪い返し、逆転勝利し、その勢いで準々決勝では難敵・SAGA久光スプリングスにストレート勝ちしましたが、準決勝でNEC川崎に0-3のストレートで敗れています。
皇后杯決勝について、現地観戦した竹下氏は、興奮気味に、次のように感想を述べます。
「21日(決勝)の戦いは熱かったですね、本当に。(大阪)マーヴェラスが勝ってますが、これ、試合の点数を見るとゾッとするような試合展開で……。1セット目が26-24でマーヴェラス先取。2セット目は16-25でNEC。3セット目33-31 でマーヴェラス。4セット目24-26でNEC。 そしてフルセット17-15でマーヴェラス。
こんな戦いの中で勝ち切ったチームは非常にうれしいものです! けど、本当に1、2点差で負けたチームは、本当に本当につらかっただろうなと思います。そんな試合でした。
(SV)リーグ戦ではマーヴェラスの方が苦戦している感じだったので、そういった意味ではこの後の展開、怖くなってきますよね……。かなり影響してくると思います」
その大阪MVを、新年最初の試合でホームに迎え撃つのが、ヴィクトリーナ姫路です。
今シーズン、SVリーグ開幕戦では、ヴィクトリーナがアウェイで2連勝を果たしていますが、当時の大阪MVと、皇后杯を制して波に乗る現在では、明らかにチームの勢いも、成熟度も増しているのは明白。その強敵に、ヴィクトリーナがどのようなバレーで挑むのか、注目が集まります。もちろん、宮部藍梨選手(ヴィクトリーナ)と宮部愛芽世選手(大阪MV)の姉妹対決からも目が離せません。
ヴィクトリーナ対大阪MVの試合は、2026年1月3日(土)と4日(日)、いずれも午後2時5分から開始予定。会場は、兵庫県姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館です。
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なお、竹下氏は、年内最後となるラジオ番組『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』収録後、今年の放送について、次のように感想を述べています。
「番組の相方が、タージンさんになってしばらく経ちましたが、ほんとにおんぶにだっこで……(笑)。さすが、ベテランの回しで、いつも頼りにしています! 今年度も少しですが、選手の声が聴けましたよね。バレーの話をずっとしてますが、やはり選手の声を聴けるのは、やっぱりすごく私もうれしいので。姫路の広報さんにお願いしながら、来年ももっと選手の声を聴いていけたらと思います! 今年も番組を聴いていただきありがとうございました! 来年もよろしくお願いします!」
※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』2025年12月29日放送回より






