バレーボール・SVリーグ女子のヴィクトリーナ姫路は、今年最後のホームゲームとなった12月27日と28日の試合をもって、年内の公式戦を終えました。2025-26シーズンのここまでのヴィクトリーナの戦いについて、元女子日本代表の竹下佳江氏(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)が、自身のラジオ番組で振り返りました。
ヴィクトリーナは、27日と28日のホームゲームで、リーグ首位の強豪・NECレッドロケッツ川崎と対戦しました。
27日の1日目は、1セット目がもつれ込み34-32という大接戦の末に制しましたが、その後は3セットを立て続けに奪われ、セットカウント1-3で敗れました。
翌28日、「チーム一丸となって一矢報いたい」(アヴィタル・セリンジャー監督)という思いで臨みますが、第1セットからNEC川崎のエースで女子日本代表の佐藤淑乃選手に強烈なサーブで崩されるなど、劣勢の展開に。
1セット目は17-25、2セット目も21-25と奪われ、後がないヴィクトリーナ。それでも、満員札止め、3000人を超える大歓声の後押しを受けたホームチームは粘りを見せ、シーソーゲームの末、25-23と3セット目を取り切りました。
しかし、4セット目、地力に勝るNEC川崎の前に、最後は16-25と押し切られ、この日もセットカウント1-3の敗戦。年内最後の一戦を白星で締めくくることはできませんでした。
2025-26シーズンのSVリーグで、年内の20試合を終えて、14勝6敗、勝率0.70で、14チーム中、3位という成績のヴィクトリーナ。竹下氏はここまでの戦いを振り返り、次のように感想を述べます。
――SVリーグ、2025年内の試合がすべて終了しました。総括はいかがですか?
【竹下氏】 (昨シーズンから今シーズンにかけて)ヴィクトリーナ姫路のメンバーが変わって、楽しみはありつつも、正直どうなるのかなという不安もありました。チームが合わせてない時間もある中で試合が始まりましたので。でも、そんな中でスタートダッシュが上手くいき、現在も14勝6敗(で3位)という好位置につけていますから、そういった意味ではすごく良いスタートをできたという感じですね。
――今年の試合を通して、注目した選手はいますか?
【竹下氏】 なんといってもカミーラ(・ミンガルディ)選手ですね。チームを鼓舞してくれるのもそうですが、チームが苦しいときでも「どうにかしよう!」という気概、気合が伝わってくるというか……。メンタルも、すごく良い意味でフラットで、浮き沈みがないんです。コンディションが悪いときもあるはずなんですよね。でも、そういったときも、どうにか頑張ろうとしてくれているところがあって……。そういった面を含めて、彼女が加入したことで、チームが良い循環になってるんじゃないかなと思います。

――新たな1年に向けて、チームの選手やファンに一言お願いします。
【竹下氏】 本当に試合数がね、増えて……。選手たちはすごく大変だとは思うんですが、その分、会場でファンの方の応援も増えていて、それがとても励みになっていると選手たちも言っていますから。さらに会場に足を運んでいただき、応援してもらえたらと思います。そして、それに応えられるように、選手たちもパフォーマンスを見せてくれるとうれしいなと思います!
※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』2025年12月29日放送回より






