敗戦の中に見えた光 ヴィクトリーナ姫路 「ディフェンスのバレー」体現したイ・ジェヨンの活躍

LINEで送る

この記事の写真を見る(6枚)

 今夏からヴィクトリーナの一員となったジェヨン選手は、加入時、「今回、子どもの頃から夢だった日本でプレーすることが叶い、とても幸せな気持ちです。過去に起きた出来事については真摯に受け止め、反省しています。バレーボールを続けていくか悩みましたが、私にとってバレーボールはかけがえのない存在であり、今回またプレーをするチャンスをくださったチームの皆さんには心から感謝しています。これからは自分のプレーを通じて、チームのために力を尽くしてまいります。どうか今後の活動を見守っていただけますと幸いです」と語り、再起をかけて新天地にやってきました。

 SVリーグではここまで全20試合に出場しているものの、出場セット数は30と、決して多くはありません。その中で、カミーラ選手や野中選手にかかる負担が増していた状況での今回の活躍は、チームにとって貴重なオプションが加わったことを示しました。

「姫路に来て、毎日思うことがあるんですが、まず、このようにプレーさせていただいてることが奇跡だと感じている。いつもチームの助けになりたいと思っているが、自分の不安定なプレーが出た時にものすごくチームに申し訳ない気持ちになる。ですが、その感情もあるからこそ、もっとこのチームに貢献したいという気持ちが強くなる」と語るジェヨン選手。「毎日このように姫路で練習して試合していること、姫路に来て素晴らしい選手と一緒にプレーできていることが、自分にとってすごく幸せ。もっと前向きに、ポジティブな気持ちになっている」と話します。

 背番号16が今後、攻守両面でさらに存在感を高めていけば、ヴィクトリーナが目標とするSVリーグ・ベスト4入りも、現実味を帯びてくるはずです。チームにとっても、ジェヨン選手にとっても、敗戦の中に確かな手応えを残した28日の試合でした。

ヴィクトリーナ姫路のイ・ジェヨン選手(写真:ラジオ関西)

LINEで送る

関連記事