バレーボール・SVリーグのオールスターゲームが1月31日と2月1日に神戸で開催されるのに合わせ、バレーボールの元女子日本代表が神戸市内の小学校で特別授業を行い、子どもたちに夢の大切さを伝えた。
特別授業が行われたのは、神戸市立湊小学校(神戸市中央区)。1月23日、小学6年生を対象に「夢」をテーマとした講義が開かれ、バレーボールの元女子日本代表・荒谷栞さん(現、ヴィクトリーナ姫路アカデミー事業部)が講師を務めた。

小学生のときからバレーボールを続け、国内トップカテゴリーまで上り詰めた荒谷さん。ただし、大人になるまで「自分の夢が何なのかわからなかった」と振り返る。ヴィクトリーナ姫路に移籍後の22歳のとき、初めて夢を見つけたという自身の経験を紹介し、将来の夢が思い浮かばない子どもたちに向けて、「いま、はっきりした夢がなくても大丈夫」と語りかけた。

一方で、名門・NECレッドロケッツ(現、NECレッドロケッツ川崎)に入団後、夢が定まらないまま18歳のときに若くして日本代表に選ばれたことが、「なぜ自分が選ばれたのか分からない」という大きなプレッシャーにつながり、苦しんだ時期があったことも明かした。
さらに、ヴィクトリーナで夢を見つけた後に大けがを負うも、「夢があったからこそ、前向きにリハビリに取り組むことができた」と述べ、夢や目標が人を支える力になることを自身の言葉で伝えた。

現在は、ヴィクトリーナで小中学生にバレーボールを教える活動に携わっており、「子どもたちにバレーボールの楽しさを知ってもらうことが、いまの私の夢」と話す。大人になってからでも新たな夢を見いだせることを、身をもって示した。
授業の終盤には、子どもたちに向けたメッセージとして、「緊張は成長痛」という言葉を紹介。「緊張するのは、真剣に向き合っている証拠。たくさん緊張して、その分だけ成長してほしい。夢に向かって頑張ってほしい」とエールを送った。
この春、中学校へ進学する6年生たちにとって、今回の授業は将来を考えるきっかけとなったようだ。質疑応答では、子どもたちからメンタルを強くする方法や身長を伸ばすコツなどの質問が寄せられ、荒谷さんは一つひとつ丁寧に答えていた。
授業後、荒谷さんは、想像以上に「こうなりたい」と明確な夢を持つ子どもが多かったことに驚いたという。「『夢がない』『分からない』という時期は誰にでもある。それでも大丈夫だし、(大人になって夢を持てた)私は夢をかなえることができた。でも、夢について考えないままだと、後悔することもある。そうしたことが、少しでも伝わっていたらうれしい」と話していた。





