神戸市交通局は市営地下鉄海岸線で3月14日(土)始発からダイヤ改正を実施するとこのほど発表した。日中時間帯の運行間隔をこれまでの10分から15分に変更することと、各駅の停車時間を見直すのが柱で、利用客の少ない時間帯に合わせた運行体制にするとともに、今後予定されているホームドア設置への対応も目的としている。今回のダイヤ改正は2001年の同線開業以来、初めての大幅な変更となる。
改正は3月14日の始発列車から適用される。地下鉄海岸線は三宮から新長田までを10駅で結び、「三宮・花時計前」や「ハーバーランド」など、乗降客が多い駅もある一方、客足が伸びない駅も。朝夕ラッシュ時と日中時間帯の利用客数の差も大きい。開業以来黒字になったことがなく、2024年度末までの累積赤字は約1175億円に上る。
運行本数は時間帯ごとに見直される。平日の朝ラッシュ(約6分間隔)と夕ラッシュ(約7分30秒間隔)は現行どおり維持する一方、昼間時間帯は10分間隔から15分間隔へ変更。早朝・深夜は15分から20分間隔へと広がる。土曜・休日も同様に、昼間は15分間隔、早朝・深夜は20分間隔となる。なお、平日・土休日ともに始発列車と最終列車の発車時刻に変更はないという。

今回の改正には、将来のホームドア導入を見据え、運転士が安全確認などの作業を行う時間を確保するねらいもある。各駅の停車時分を延ばす影響で、区間によっては所要時間が長くなる場合も。新長田駅から三宮・花時計前駅まで東行きで移動する際、現行は約15分だが、改正後は約16分となる見込みだ。交通局は新長田駅での海岸線と同市営地下鉄西神・山手線のスムーズな乗り継ぎも考慮。利用実態に合わせて本数を調整することで、全体として安定した運行を目指す考えだ。
利用者への周知は、車内や駅構内のポスター、自動放送、交通局ホームページなどで行う。ダイヤ改正後の発車時刻はホームページで確認できる。また、各駅ホーム上の時刻表は、2次元コードによる案内に変更。改札口付近にある時刻表は従来のまま残す方針という。市交通局の担当者は「大きな改正ではあるが、日中は15分に1本という、これまでと同様に比較的覚えやすいダイヤ。タイミングを覚えてもらって利用につなげてほしい」と話している。





