兵庫県の神戸市須磨区にある「須磨学園高等学校」では、生徒たちが“ゴミ拾い”をスポーツにして楽しんでいるといいます。いったいどういう事なのか、詳しく取材しました。
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有志の生徒たちが行っているのは「スポGOMI」といい、企業や団体が取り組む従来型のゴミ拾いに「スポーツ」のエッセンスを加え「競技」へと転換させた日本発祥の全く新しいスポーツ。あらかじめ定められたエリアで、制限時間内にチームでゴミを拾って、集めたゴミの量と質で競うというものです。
スポGOMIを取り入れたきっかけについて生徒に聞くと、「学校の環境維持委員会で紹介され、おもしろそうな企画だと思ったからです。何度か行ったことがある須磨海岸をきれいにしたいという考えもあり、同級生2人を誘って参加することに決めました」とコメント。同校はこれまでに「スポGOMI ワールドカップ2025」で日本STAGE全国3位、「スポGOMI甲子園2025」で全国大会2位など好成績を収めているそう。
競技を通じて、生徒たちは街にあふれるゴミの多さに驚いたとか。同時に、有志だけでは清掃活動の限界があることを実感したと語ります。
「自らが“ゴミを出さない”ということを徹底するのはもちろん、現状を周囲に発信し社会全体の意識改革を促したいです」と生徒。また、担当教諭は「環境問題を“自分ごと”として捉える姿勢を身に着けてほしいです」と述べます。
同校は教育方針として「SUMA STANDARD」を掲げており、8つの教育活動を展開しています。その中のひとつが「環境教育」。省エネや省資源・古紙リサイクル・ごみ分別の徹底などを学校全体で日頃から取り組んでいるとのこと。
また、生徒会や有志の生徒を中心に海岸や駅周辺の清掃活動にも継続的に参加。今後も地域とのつながりを大切にしながら地元の美化活動・環境保全を見据えた動きをしていくとのこと。
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環境保全・美化を「知識」ではなく「行動」として学ぶことができるスポGOMIですが、その魅力について生徒は次のように話し取材をしめくくりました。
「誰もが勝者になれるチャンスがあるのがいいところ。体力に関わらずチームの戦略次第で上位を狙えるおもしろさがあり、自分たちの手で街を磨き上げた瞬間の爽快感は何物にも代えがたいですね!」。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 2026年2月18日放送回より



