花粉症の薬、自己判断していませんか? 専門家が正しい向き合い方を解説

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 花粉症の症状が出始めるこの時期、「症状がよくなったから薬をやめてもいいのでは」「去年の薬を使えば大丈夫なのでは」といった判断を自分でしてしまう人も少なくない。こうした行動について、薬学の専門家が注意を呼びかけるとともに、現状の花粉症に関する薬について解説した。

 神戸薬科大学で薬学を専門とし、地域で薬に関する市民向けの講座を担当している、講師の上田久美子さん。薬の役割について「病気を根本から治して元通りにするものというより、症状を抑える目的で使われるもののほうが多い」と語る。

神戸薬科大学・講師の上田久美子さん

 これからの時期、気になるのは花粉症だ。「原因となる花粉がなくならない限り、症状は繰り返し起こることが多い」ため、薬を使う人も多いだろう。

 その薬について、「眠くなる」「効かない」といったイメージを持つ人も多いものだが、上田さんは、「抗ヒスタミン薬のうち、第一世代と呼ばれる少し古い薬は、鼻水や目のかゆみは止まるものの、眠気が出やすい」と指摘。

 一方で、「第二世代と呼ばれる比較的新しい薬は、眠気は出にくい」と特徴を挙げる。効果は人によって異なるものの、「花粉が飛び始める頃から(薬を)飲み始める、つまり先回りすることで、症状を抑えられる」とし、「仕事中や日中に眠くなりたくない人にとっては、よい選択肢になる」と述べた。

※AIで制作したイメージ画像です

 市販薬については、「第二世代の抗ヒスタミン薬も、薬局で購入できる。事前に医師から花粉症やアレルギー性鼻炎と診断を受けた人にはおすすめする」と話す。

 点鼻薬については、「成分によって、予防を目的とするもの、症状を抑えるものなど、大きく4種類に分けられる」「それぞれ注意点が大きく異なるため、購入時には薬剤師に相談してほしい」と述べた。

 上田さんは、「(花粉症は)身近な症状だからこそ、自己判断で薬を選んだりやめたりせず、薬剤師など専門家に相談を」と話し、慎重な対応を求めている。

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