SNSで発信を始めた理由と、現在の心の葛藤
ーーSNSでの発信やオンライン販売を始められたきっかけは?
「正直に言うと、『絵以外で生きていく人生』がまったく想像できませんでした。自分にとっては、他に選べる道がなかったとも言えます。好きなことで生きていきたいし、それによって誰かの心を動かすことができたら本望です。そのためには苦手なことーーたとえばSNSでの発信や販売などにも挑戦する必要がありました」
ーー発信活動を始めてよかったこと、大変だったことは?
「SNSでの発信は、正直とても難しく、悩むことも多いです。私はあくまで『芸術家』であって、『発信者』としての素質はあまりないと自覚しています。できることなら、やらずに済ませたいくらいです。たくさんの方に作品を見ていただき、評価してもらえるのはとてもありがたく、光栄なことです。ただ、発信を続ける中で『自分は何のために描いているのか』と目的を見失いそうになる瞬間もあります。
より多くの人に作品を届けたいと思えば、ある程度は一般的な価値観に寄り添った表現を選ばざるを得ない場面もあります。でも、つらい時期に、誰にも理解されなくても描いていた絵の方が、心に響いたり自分が強く出ていたように思えることもあります。
『芸術家』としての自分と、『発信者』としての自分。その2つの立場の間で葛藤することが多く、そのジレンマこそが、今、一番苦労している部分かもしれません」
1.6万人のフォロワーを抱えるらびさんのTikTok(@r_aww27)では、らびさんの脳内で記憶された浮遊都市などを描く様子や、絵を描きながら行うライブ配信を見ることができます。
【自閉症画家らびさんの関連情報】
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(取材・文=五ヶ瀬あお)





