3本目は、1986年公開の『キャバレー』。栗本薫によるハードボイルド小説が原作の同作は、野村宏伸主演で、鹿賀丈史、そしてマリンが所属する事務所の大先輩でもある三原じゅん子らが出演していました。
じつはこの映画、過去に角川映画に出演したスターたちが脇役などで多数出演していたそうです。
港町で起こるこわい人たちの縄張り争いを中心に、人間模様が描かれています。衝撃のラストなどは、原作からアレンジされていたそうです。

ここでマリンから、「いまの恋愛映画は、“観ている人も一緒に考えようね”というストーリーが多い気がする。昔の映画は、交差点ですれ違いそこから恋がはじまるというような、“そんなことありえへんやろ”という展開が多かったような気がする」との感想が出ました。
これに対してサマンサは、「その感想は正解。昭和だからこそあり得た展開」と分析。「昭和は人との距離感がいまよりもっと近く、たとえば、ちょっとした声かけも安易にできたと時代だった」と語りました。
手書きの手紙をもらって「こんな字を書くんだ」と思ったり、にじんだ字を見て「泣いていたのかな」などと感じたりすることも多かったといいます。
そんな距離感などが、昭和の映画にある奇跡のような展開を生み出したのでしょうか。コミュニケーションも、いまより豊かだったのかもしれませんね。
サマンサは、「昭和の映画ではずせない、そして日本が誇る名作」として『男はつらいよ』を挙げました。渥美清主演、山田洋次監督のこの作品は、主人公の寅さんが旅先で出会うマドンナに恋をするも成就しない恋愛ストーリーや、おもしろい口上も楽しみのひとつでした。作中で描かれる、日本の美しい風景なども魅力でした。
1968年に第1作が公開。2016年には、50周年を記念した第50作目が公開されました。
昭和映画の数々、懐かしさや新たな発見もあるかもしれません。

※ラジオ関西「Clip木曜日」2026年3月5日放送回より





