4月4日に開幕する第104回関西学生サッカーリーグのオンライン合同記者会見が30日に行われ、昨年の同1部を制した関西学院大学の早崎義晃監督や、今年1月に甲南大学の新指揮官に就任した松岡亮輔監督をはじめ、同1部で戦う12大学の監督と主将が抱負を述べた。
同1部の指揮官で注目は、大学サッカーで初めてタクトを振るう松岡監督だ。
兵庫県西宮市出身の松岡監督は、セレッソ大阪のアカデミーから阪南大学を経て、2007年にヴィッセル神戸でプロ入り。豊富な運動量とボール奪取力の高さを武器とするボランチとして活躍し、そのキャラクターでもサポーターの人気を集めた。2012年からはジュビロ磐田、モンテディオ山形、藤枝MYFCと渡り歩き、2020年に引退。その後は指導者の道に進み、昨年はファジアーノ岡山で中学生年代の選手を教えていた。
「サッカーは不確かな要素が多いので、なるべく勝つ確率を高めるのを基に、試合を支配する、ボールと相手を支配するところは取り組んできたつもりです。そこをしっかりとピッチの上で選手が心おきなくプレーできるよう、後押ししないといけないと思っています。開幕がすべてではなく、シーズンを通して後押ししていければと思っています」と抱負を述べた、松岡監督。
プロ入り前に阪南大の学生としてプレーした関西学生リーグについては「20年ぐらい前にプレーさせてもらいました。阪南大学でお世話になり、プロ選手という立場にまで育てていただきました。引退してからご恩を返したいというのは、常々思っていました。そういう意味で、こういう機会を与えていただいたのは、すごくうれしく思いますし、非常に楽しみです」と、印象をコメント。
「ニュースとかで見るだけですが、大学を卒業する前にプロになったり、卒業してすぐにJリーグで活躍したりする選手がすごく多いというのが最近の印象です。われわれの頃は、うまくプロに引っかかればよかった。そこから自分の努力で2年、3年かけて大成していく感じだったかなと思いますが、今の選手は(大学時代から)名前も通っていて、スカウトの目にも留まっている。非常にレベルが上がっていると思います」と、現状を分析する。
自身が率いることになった甲南大の選手の印象については、「非常にまじめで、勉強もサッカーも取り組んでくれています。文武両道ではなく文武不岐(ぶんぶふき)。どちらも当たり前にすることを求めています。毎日、ハードワークしてくれています」と評価。昨年のリーグ戦で3位のチームを率いることになるが、「個々に能力がある4回生を中心に団結して戦っていきたい」と意気込みを語った。
一方、関学大の早崎監督は「今年の特徴はエネルギーにあふれた選手、学生スタッフがとても多いチームです。ゴールに向かうプレー、積極的にボールを奪うプレーが特徴だと思います」と自チームを紹介。そのうえで、「突出した違いを見せる。そういうプレーが随所に見られると思いますので、その点は期待してもらえればと思います。サッカーの面もそうですけれども、運営面もやっているのを皆さんに注目してもらえればと思います」と、ピッチで戦う選手のみならず、チーム全体に目を向けていた。
各大学の主将も順番に抱負を語ったなか、関学大の古田和之介主将は「今年の目標は取れるタイトルをすべて取りに行くことです。昨年のリーグ戦で優勝できましたが、今年、何か保障されているわけではないです。謙虚に熱く全員で戦うことで2連覇を成し遂げたいと思います」と強調。
甲南大の片山敬介主将も「目標は、すべてのタイトルで優勝することです」とし、「そのために1戦1戦を大切にし、勝ち点を積み重ねていきたいと思います。どんな試合でも全員で戦い、優勝を目指して頑張りたいと思います」と飛躍を誓った。
4月4日の開幕戦で、関学大は昨年2位の阪南大学と、甲南大は昨年4位の京都産業大学と、いずれもJ-GREEN堺・メインフィールド(大阪府堺市)で対戦する。
取材・文・写真=北川信行



