闇の中の光を描き続けた 「孤高の画家」高島野十郎 没後50年、最大規模の回顧展 大阪中之島美術館

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《法隆寺塔》 昭和33(1958)年 個人蔵
《さくらんぼ》 昭和32(1957)年 個人蔵

 特筆すべきは「蝋燭」と「月」を集めた最後のコーナー。照明を落とした空間に一定間隔で小さな絵が掛けられ、額があるところだけが明るく輝いている。闇夜、揺らめく蝋燭の中を歩いている感覚に陥る。野十郎は数多く手がけた蝋燭作品を公の場で発表せず、親しい友人知人にプレゼントしていたという。1つ1つのともしびが素朴な温もりを醸すのは、そういった背景も関係しているのかもしれない。

 大阪中之島美術館の菅谷富夫館長は「作家の中には1つのことを追求する人もいるし、吸収しては次へと展開していく人もいる。高島野十郎は写実を突き詰めた人。団体に属さず、注目されなかった時期もあったが、忘れてはならない作家だ」と話した。会期は6月21日(日)まで。

※高島野十郎の「高」ははしごだか

《蝋燭》 大正時代(1912-26年)福岡県立美術館
《月》 昭和37(1962)年 福岡県立美術館
代表作《蝋燭》を集めたコーナー

◆「没後50年 高島野十郎展」
会場 大阪中之島美術館 4階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1)
会期 2026年3月25日(水)~6月21日(日)
休館日 月曜日 ※4月27日(月)、5月4日(月・祝)は開館
開場時間 10:00~17:00(入場は16:30まで)
観覧料(税込) 一般1800円、高大生1200円、中学生以下無料
問い合わせ 大阪市総合コールセンター 06-4301-7285(8:00~21:00 ※年中無休)

大阪中之島美術館公式HP
https://nakka-art.jp/

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