松本隆は「七色のぐるぐるキャンディー」 クミコ、芦屋での2人公演を前に語る 神戸は「思い出」の地

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 クミコは昨秋母を、今月には父を相次いで亡くした。「(曲をリリースした)25年前には分かっていなかった、人が死ぬこと、無常というものが今はよく分かる」とかみしめる。

 音楽への向きあい方も変化した。「死を間近で見て、ある種の諦観が生まれた。これからは頑張って何かをしようではなく、ありのままの気持ちを歌に乗せていきたい」。

客席に応えるクミコ

 公演会場の芦屋ルナ・ホールはお気に入りのホールの1つという。そして兵庫県は、離婚した夫の実家が神戸にあったことから、たびたび訪れていた地でもある。1990年代前半の、華やかなりし頃の神戸だ。元夫の実家は北野町で、周囲にはさまざまな国の異人館があった。港町を見下ろす実家に泊まって、夏はにぎやかなセミの声で目を覚ます。短パンで歩くおしゃれな街は「最高だった」。だが1995年1月17日、幸せな記憶は衝撃と悲しみに塗り替えられた。「阪神・淡路大震災前の神戸と後の神戸、両方知っているんです。密に建ち並んでいた建物がなくなり、櫛(くし)の歯が抜けたようになった神戸を見て、本当に胸が痛かった」と振り返る。

 公演日まであとわずか。「松本さんの曲とシャンソンは私にとって同一線上にある。それぞれ極上の言葉たちを存分に楽しんでもらえると思う。多くの人に足を運んでいただけたら」と話した。12日午後3時半開演。問い合わせはキョードーインフォメーション0570-200-888。

◆「クミコ sings 松本隆 songs 松本隆の『ことばとうた』vol.2」
日時 2026年4月12日(日)15:30開園
会場 ルネサンス クラシックス芦屋ルナ・ホール(〒659-0068 兵庫県芦屋市業平町8-24)
入場料 全席指定8800円
問い合わせ キョードーインフォメーション0570-200-888(12:00~17:00)※土日祝日は休業

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