プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)の神戸ストークスは、19日、2025-26 B2リーグ戦レギュラーシーズンのホーム最終戦に臨み、熊本ヴォルターズに87-74で勝利。今シーズン限りで現役を引退する「ミスターストークス」谷直樹選手が、自身の引退セレモニーが設けられた一戦で活躍し、勝利に貢献した。
これでリーグ戦の連勝を19に伸ばした神戸ストークス。ホーム・ジーライオンアリーナ神戸での今シーズンの成績はわずか1敗(29勝)。地元での絶対的な勝負強さを今回も見せつけた。
初年度から15年にわたってクラブ一筋で歩んできた谷選手。ホームラストゲームで先発に名を連ねると、その背番号9がチーム最初の得点を決めるなど奮闘を見せた。そんなレジェンドの活躍に触発された選手たちも実力を発揮し、相手を終始リード。前日の試合で課題だったディフェンス面も改善し、熊本を寄せ付けず。最後は谷選手と、同じく草創期からクラブを支えてきた道原紀晃選手がコートに並び立ち、試合を締めくくった。

すでにB2西地区優勝を決め、プレーオフの第1シード(すべてホームゲーム開催)も決めている神戸ストークス。ここまで58試合を終えて、53勝5敗としている。レギュラーシーズンのラスト2試合では、4月25日と26日に山形ワイヴァンズとアウェイの山形県総合運動公園で対戦する。

「自分にとってすごく特別な日にスタートで出してもらい、チームが勝つことができてよかった」と試合を振り返った谷選手。試合後の引退セレモニーでは「15年間、本当に走り続けてこれたのは、ファンの皆さんの声援があったからだと心から感謝している」「苦しいシーズンもいっぱいあったが、それでも今、振り返ると、バスケットが仕事というのは本当に幸せで、こんな幸せな競技人生を送れたのは本当にありがたいことであり、皆さんのおかげ」と、チームメイト、関係者、ファン・ブースター、そして家族に感謝を伝えていた。さらに、「まだシーズンは続くので、これから神戸一丸となってプレーオフを絶対勝ち抜きましょう」と、最後のB2優勝に意欲を燃やしていた。

「今日はチームとして『谷のために勝つんだよ』というのを合言葉でやってきた」と記者会見の第一声で述べたのは、神戸ストークスの川辺泰三ヘッドコーチ。「谷がしっかり活躍して、あのようないい仕事をした」「きれいな放物線のスリーポイント、果敢に飛びこむリバウンド、そういうところが彼の評価であり価値(のあるところ)。今日もそういうプレーが見れて、非常に良かった」とミスターストークスを称えるとともに、「この後、まだまだ大舞台が待っている。そこでも、誰がけがをしたり、誰がファールアウトしたりするかわからない状態。なので、全員がチーム一丸となるというところで、いい準備をしてもらいたい」と、プレーオフでの活躍にも期待を寄せていた。
神戸ストークスの渋谷順社長は、セレモニーの場で谷選手を労うとともに、「谷選手のここまでのキャリアと生きざま、神戸ストークスの魂というようなプレー、そういったものをぜひ永遠に永久欠番という形で残していきたい」と、背番号9を永久欠番にすることを発表した。そして、「私たちは今シーズン、チャンピオンシップを取りに行かねばならない強い理由がある。必ず直樹を胴上げしたい」と、ミスターストークスの花道をB2優勝で飾ることを、クラブを代表して誓っていた。






