神戸市に本部を置く生活協同組合連合会コープ自然派・オレンジコープ事業連合(以下、コープ自然派)は、兵庫県加古川市に自走式ロボットを活用した新たな物流センターを開設した。22日には落成式が行われ、関係者や報道陣に内部の様子が公開された。本格的な稼働は6月からを予定している。
新たに設けられた「加古川センター」は、加古川バイパス沿いで第二神明道路・明石西インターチェンジにも近い場所に立地し、敷地面積はおよそ1万6985平方メートルを擁する。
施設内の一角では、およそ200台の自走式ロボットが導入されている。

これまでのピッキング作業は、配送箱が一本のライン上を順番に流れる方式で行われていたが、対象でない箱も作業者の前を通過するため待ち時間が発生する課題があった。
新センターでは、必要な商品を投入する箱(循環箱)だけが作業者のもとに運ばれる仕組みとなっており、無駄な待ち時間の削減につながる。労働生産性はおよそ1.8倍に向上する見込みだという。ピッキングに関わる人員も22人から14人程度に最適化される予定で、作業負担の軽減にもつながるとしている。
ロボットはコンピューターで一括管理され、複数台が同時に稼働しても衝突しないよう制御される。誤って別の商品を箱に入れてしまう「ピックミス」についても、従来の半分程度に抑えられる見込みで、ミスの発生率は30ppm(100万回あたり30回)程度まで低減できると想定されている。

新センターは、組合員の増加や購買スタイルの変化に伴う物流需要の拡大に対応するため整備された。既存のセンターで現在、1日あたり、およそ2万2000件の注文に対応している処理能力が、加古川センターでは将来的に最大5万件規模まで拡張可能としており、今後の事業成長を支える中核拠点と位置付けられている。
この施設は、主に冷蔵品を集荷し、各地の配送センターへと振り分ける役割を担う。また、ピックミスの軽減によるサービス品質の向上に加え、取扱商品の種類を増やすことも視野に入れており、組合員にとって利便性の向上が期待される。
コープ自然派の辰巳理事長は「多様化する配送ニーズへの対応が急務となる中で、全国の生協に先駆けた取り組みとして、リードタイムの短縮など新たなサービス展開の可能性を開くもの」と述べている。







