
一つ目の駅は閑静な住宅地にある『上桂』。駅周辺には、鈴虫の音色が年中響き渡り一願成就をお地蔵さんに願う鈴虫寺や、120種の苔が緑の絨毯(じゅうたん)となる通称「苔寺」の世界遺産・西芳寺があります。


そして嵐山線に乗って感じるのは、単線なのにもう1本線路跡が見えることなんです。
実は1928(昭和3)年の開通直後は複線だったんです。それが戦時中の鉄不足のおり、片方の線路がはがされ国に供出。そこから単線になってしまったのです。
嵐山線は全区間、京都市の西京区内を走ります。次は檜皮葺(ひわだぶき)の屋根をもつ『松尾大社』に到着。神社の名称は「まつのおたいしゃ」ですが、駅名は「まつおたいしゃ」。これは叡山電鉄の『修学院』が、駅は「しゅうがくいん」なのに、離宮は「しゅがくいん」と読むのと似ているかもしれません。


駅の西側すぐにある松尾大社は、創建1300年余りの歴史をもち京都最古の神社と言われています。シンボルの赤い大鳥居をくぐって境内に入ると、全国の酒蔵から寄贈された酒樽が所狭しと並び、酒の資料館も設置されています。


そして、この神社の近くにあるのが、1984(昭和59)年創業の老舗喫茶「ブルーオニオン」。店名は高級陶磁器マイセンの絵柄に由来するとか。昭和レトロの落ち着いた店内で炭火焙煎珈琲とともに ぜひ食べてほしいのがカツサンド。分厚い揚げたてカツがト-ストでサンされた人気メニューなんです。

ちょっと寄り道してしまいましたが、『桂』からわずか7分で『嵐山』に到着。開業時の複線の時、ホームは6面5線ありましたが、いまは3面2線に縮小されています。




