プロバスケットボール・Bリーグの神戸ストークスは16日から、B2プレーオフ・ファイナルで福島ファイヤーボンズと対戦する。決戦を前に、川辺泰三ヘッドコーチや選手たちが、優勝への思いやチームの現在地を語った。

来シーズンからBリーグは「Bプレミア」「Bワン」「Bネクスト」の3部構成へ再編されるため、現在の「B2」としてはこれが最後。Bプレミア参入がすでに決まっているなか、その“最後のB2王者”を目標としていた神戸ストークスは、レギュラーシーズンで55勝5敗と圧倒的な数字を残してB2西地区を制すると、プレーオフではクォーターファイナルで鹿児島レブナイズを2勝1敗で下し、続くセミファイナルでは横浜エクセレンスを連破。目標達成へあと一歩までたどり着いた。
13日のメディア公開日に、取材に応じた川辺泰三ヘッドコーチ(HC)は「地域を支えてきてくれた人たちが、本当に頑張ってきたものが、やっと今、報われようとしている」と語り、ホーム・ジーライオンアリーナ神戸で迎えるファイナルへの思いを口にした。

福島については「トランジションとスリーポイントのチーム」と分析。ストークスとは異なるスタイルを持つ相手だとしつつ、「リバウンドをまず絶対に負けない。ターンオーバーを多くしない。その中でアドバンテージをとり続ける」と、自分たちのバスケットを遂行する重要性を強調した。
13日の練習では、これまで試合から遠ざかっていた八村阿蓮選手がチームメイトとともにプレーする様子も垣間見られた。川辺HCは「出るか出ないかはまだ分からない」としながらも、復帰へ向けて調整を続けていることを明かした。
プレーオフを戦う上でキーワードとして挙げるのは、「GAME1」「第1クォーター最初の5分」だ。
「こういう戦いは、最初どっちが圧倒するのかがすごく大事。追いかけるのは思っている以上に大変」と説明。「僕たちは連敗しないのが強み。だからこそ1戦目を取ることが重要」と語り、プレーオフを通じて選手たちに繰り返し伝えてきたという。
今シーズンの神戸は、プレーオフでも成長を続けてきた。
キャプテンの寺園脩斗選手は「練習と試合を重ねるごとに、すごいいいチームになってきた。ここに来てやっと、自分たちがやりたいことを理解し合えていて、今何をするべきか、言わなくてもわかるようなチームになってきた」と手応えを口にする。
そして、「残りの2試合でこのチームが終わってしまうのは非常に残念なこと。ただ、このチームで勝つ意味は絶対にある。しっかりと全員で最後は2連勝で終われるようにチームとして頑張っていきたい」と気合いを込めた。

プレーオフが進むにつれ、ブースターの熱量も増している。
寺園選手は「ホームでプレーオフができているのは本当に大きい。大事な時間帯に背中を押されている感じがする」と感謝を口にした。
そして、今シーズン限りでの現役引退を表明している谷直樹選手の存在も、チームを後押ししている。
川辺HCも「俺の大学の後輩の谷を絶対に胴上げしたい。その気持ちだけでいま、やってます」と明言。長くクラブを支えてきたベテランへの思いを隠さなかった。
“最後のB2”王者を懸けた決戦。神戸の街、ブースター、そしてチーム全員の思いを背負い、ストークスが頂点へ挑む。





