プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)の神戸ストークスで、レギュラーシーズン後半戦からB2プレーオフにかけて、存在感を増しているのが、大卒ルーキーPG野溝利一選手(23)だ。B2プレーオフ・ファイナル(決勝)を前に、意気込みを聞いた。

――B2ファイナルを残すのみ。今シーズンのチームとして戦う最後の試合になる。さびしさみたいなのもあるのか?
さびしさはあまりないですが、めっちゃいい先輩方と一緒にできた今シーズン、勝っても負けても最後という中で、この1週間はすごく楽しみたいなという気持ちはありましたし、今日の練習もめっちゃ楽しかったなと思います。(※5月13日練習後に取材)
――後半戦からプレーオフにかけてプレータイムを伸ばし、活躍する場面が増えてきた。成長を実感しているか。
前半戦でなかなかプレータイムをもらえない中でも、しっかり努力を続けてきたことが今につながっていると思います。いつでも出れるように準備はしていたので、それが結果としてつながった部分はすごく良かった。成長できた部分は、ポイントガードとしてのコントロールの部分であったり、相手のアドバンテージを理解することだったり。そういう部分を(ヘッドコーチの川辺)泰三さんに日ごろの練習からすごく求められていたので。もともとシュートには自信があったので、それを自分の強みとしつつ、やらなければいけないこととの両立が、なかなか自分の中では難しかったですが、後半戦は特にそのバランスがとても良かったのかなと思います。
――プレーオフではクォーターファイナル、セミファイナルと、攻撃力の高いチームに打ち勝ってきた。得点面でのチーム全体の自信を感じるか。
ストークスは攻撃力がすごくあるチーム。本当はディフェンスで守って、守り勝つことがストークスのスタイルだと思いますが、プレーオフで負けられない中で、“殴られたら殴り勝つ”ということもすごく大事。そこで勝ち上がってきていることはいいことかなと思います。
――このファイナルも、ここまでのプレーオフと同じく、GAME1(初戦)が重要になるか。
特に日本のシリーズ(プレーオフ)は2勝(で勝ち上がり)なので、GAME1に勝った方が、優位に進めると思います。GAME1の1クォーターの最初の5分という部分を、チームとして、スタートの5人もそうですが、控えから出る人も、チームとしてそこにどれだけフォーカスできるかが大事だと思います。
――野溝選手のスリーポイントは、もう入りだしたら止まらないイメージがある。今回のファイナルでその持ち味をどう出していきたいか。
まずはガードとしてコントロールする部分がすごく重要。控えから出ている中で、流れを変えるということがすごく大切になると思います。自分の中でもそこは得意な部分であり、大舞台には強い方だと思うので、どんどんスリーポイントを狙っていけたらなと思います。
――1年前と今との違いは?
プレーしていて、自分の成長はすごくわかりますし、周りの選手やスタッフにも「すごい成長したね」と言われることが多くなっているので。そういう部分は自信を持ってコートに立てているかなと。去年はまだ特別指定選手だったこともあり、不安も少しありながらプレーしているところはあったんですが、今年は自信を持ってプレーできているかなと思います。
――特に野溝選手は神戸ブースターに愛されている感じだが、神戸ブースターへの思いは?
神戸のブースターの方はすごくあったかくて、ちっちゃい子どもたちを含めて、いつも「リイチ!」って名前を呼んでくれたりするので、それが、自分の原動力にもなっています。熱いブースターですし、関西色全出しで応援してくれることが自分にとってもすごく力になります。このファイナルでも、たくさんの応援を期待したいし、楽しみにしています。
――B2プレーオフ・ファイナルは、クラブの象徴である谷直樹選手が現役最後の試合になる。谷選手への思いも持って戦う試合になると思われるが。
このクラブそのものと言っても過言ではない選手。そんな選手が引退するところに自分が関われるのはすごくうれしいし、(一方で)さびしい気持ちもあります。その中で有終の美を飾るというか、絶対2勝して優勝したい気持ちがチームとしてあるので。そういうものも、すごく力になると思いますし、谷さんのためにも絶対優勝したいなと思います。





