サッカー・女子のWEリーグは16日、2025/26シーズンの最終節(第22節)が各地で行われ、リーグ戦の全日程が終了。今季通算16ゴールのINAC神戸レオネッサFW吉田莉胡選手が得点王に輝き、チームの優勝とともに栄冠を得た。INAC神戸としては、昨シーズンのFWカルロタ・スアレス選手(現:クラブ・デポルティーボ・テネリフェ・フェメニーノ/スペイン)に続き、2季連続2度目。吉田選手は26日の「2025/26 WEリーグアウォーズ」で表彰される。

「正直、きょうの試合で得点を取れなかったので、試合が終わった瞬間には『ちょっと無理だったかな?』と思いました。自信はあまりなかったのですが、運よく(タイトルを)取れた感じです」
4季ぶり2度目の優勝を決めているINAC神戸レオネッサは、ホームのノエビアスタジアム神戸で行われたサンフレッチェ広島レジーナ戦に0-1で敗れ、白星で締めくくることはできず。最終戦で勝利やゴールを挙げられなかった悔しさもあり、試合後のミックスゾーンで吉田選手は控えめにタイトル獲得の喜びをかみしめた。
ちふれASエルフェン埼玉(以下、EL埼玉)で主力として活躍し、育ててもらった恩義も感じながら、昨オフに自身のステップアップを目指してINAC神戸に移籍。いきなり才能を開花させた今シーズンを「移籍して1年目で、毎日が刺激的で、すごく充実したシーズンだった。いいことだけではなくて(得点が奪えない)苦しい時期もあったので、それも含めて、とても濃いシーズンだったかなと思います」と振り返る。
EL埼玉時代は1シーズン5ゴールが最多だった。INAC神戸に加入した際には「7ゴールは挙げたい」と話していた。その目標も大きく上回った。要因を尋ねると、こんな答えが返ってきた。
「それまでのキャリアハイが低かったというのもあるのですが、INAC神戸に移籍して、配球されるパスのレベルも高くなりました。ゴールシーンは、自分がゴール前で最後に決めるというのがほとんどだったと思います。周りの選手のおかげで、たくさんゴールを奪えた結果の得点王だと思いますし、試合を重ねるごとに自分のプレーを周りの選手も理解してくれました。自分もみんなを理解して、コンビ―ネーション的なところがどんどん上がっていった印象です」

吉田選手自身については、ゴールへの意識も変わったという。
「振り返ると、ちふれのときはゴール前にいるというよりも、ほかの仕事に回ることも多く、点を取るということにフォーカスしてプレーできていなかった面もあります。INAC神戸では、フィニッシャーとしての役割を求められるようになってから、ストライカーとしての意識が芽生えてきたかなと思います」
昨年は東アジアE-1サッカー選手権で、日本女子代表「なでしこジャパン」デビューも果たした。23歳のゴールハンターは、タイトルホルダーとして、さらなる高みを目指す。(北川信行)






