全国的にクマによる被害が多発する中、兵庫県内での対策を検討する「第2回兵庫県ツキノワグマ対策連絡会議」が、18日、兵庫県庁で開かれた。

会議には、斎藤元彦知事など約20人が出席。県森林動物研究センターの横山真弓研究部長から、県内のツキノワグマの生息数や目撃情報などについて報告された。

県内には、円山川を境に、710頭の東中国地域個体群と837頭の近畿北部地域個体群西側の2つの個体群が生息している。堅果類(ドングリ類)が大凶作となった令和6年度には1128件の目撃・痕跡の情報が寄せられ、大量の捕獲が行われた。翌令和7年には、目撃・痕跡件数は半減、捕獲数も少なくなった。

さて今年は……。豊岡では4月30日までに15件の目撃情報が寄せられている。この時期としてはここ3年で最多だ。冬眠から目覚めたこれからの季節、特に繁殖のピークを迎える6月から7月にかけては、雄のクマが雌を探して広い範囲を動き回り、目撃されやすくなる。また独り立ちをする時期にあたる子グマが人里に現れることもあるという。横山研究部長は、「今の時期はタケノコ、6月になると桜や桑などの木の実、7月以降はハチやアリなどの昆虫類と、クマは季節によって食べ物を変える。人里においしいものがあると覚えてしまうとそれに執着するようになるので、対策が必要」と話した。

県では昨年度、被害対策として、市町職員を対象に「クマが出没した場合の対応マニュアル」の作成や、防護盾、クマ撃退スプレーなどの購入支援を行った。今年度も継続して行うほか、緊急銃猟支援専門員の配置や、クマ目撃情報を「兵庫県警・安全安心マップ」(web)や「ひょうご防犯ネット+(プラス)」(アプリ)で発信する
また、オンラインで会議に出席した但馬県民局の上田英則局長は、シカを捕獲するための罠にクマが掛かった事例を紹介し、「クマによる人身事故が発生するリスクが高まっていると感じている」と話した。





