兵庫県は29日、令和8年県功労者表彰式を兵庫県公館(神戸市中央区)で開き、県の発展や福祉の向上などに功績のあった195人を表彰した。受賞者のうち約160人が出席し、斎藤元彦知事から表彰状と副賞の銀杯が贈られた。

県功労者表彰は今回で77回目。受賞者総数は1万4407人となった。今回は県勢高揚、自治、文化、福祉、産業振興など22部門で選ばれ、女性受賞者は38人。受賞者の平均年齢は67歳で、最年長は90歳の市川富夫さん(南あわじ市老人クラブ連合会会長)、最年少は49歳のヴィリアム・トルスカさん(前P&Gジャパン代表社員職務執行者)だった。
県勢高揚功労では、歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが受賞した。愛之助さんは、豊岡市出石町の芝居小屋「出石永楽館」で2008年のこけら落とし以来、コロナ禍を除いて毎年公演を続け、15回連続出演。永楽館歌舞伎を「ライフワーク」と位置づけ、地域と一体となった公演づくりを通じて兵庫の伝統文化振興に貢献したことが評価された。愛之助さんは「地元の皆さんのお力で続けられた。これからも命ある限り続けたい」と語った。


同じく県勢高揚功労では、10流派をまとめ茶道文化の発展に尽力した元兵庫県茶道協会副会長の木津露真さんや、「ひょうごフィールドパビリオンアンバサダー」として大阪・関西万博に向けた機運醸成や兵庫の食文化発信に貢献した神戸北野ホテルオーナー・総支配人・総料理長の山口浩さんも表彰された。
防災や地域活動などでも特色ある活動が目立った。防災功労を受けた「神戸・心絆」代表の杉山正秀さんは、阪神淡路大震災や東日本大震災、能登半島地震の被災地を結ぶ追悼・交流活動を継続。竹灯籠に明かりをともす鎮魂行事や炊き出し支援など、三つの被災地交流という全国的にも珍しい活動が評価された。
文化功労では、能楽師観世流シテ方の梅若基徳さんが受賞。創作舞台などに取り組み、視覚・聴覚障害者にも親しみやすい芸術活動を展開している点が評価された。また、「ひょうごプロデュースオペラ合唱団」合唱指揮者の矢澤定明さんも、佐渡裕芸術監督によるオペラ事業などを支えた功績で選ばれた。





