「永楽館をホームグラウンドに」「妻は驚いていた」 片岡愛之助さん、兵庫県功労者表彰で決意と喜び

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 29日、兵庫県功労者表彰を受けた歌舞伎俳優の片岡愛之助さんは、受賞の喜びや決意などを終始笑顔で語った。

兵庫県功労者表彰を受けた歌舞伎俳優の片岡愛之助さん(2026年5月29日、神戸市中央区の兵庫県公館)

 愛之助さんは、兵庫県豊岡市出石町の芝居小屋「出石永楽館」で2008年のこけら落とし以来、座頭として、コロナ禍の時期を除き毎年歌舞伎を上演してきた。「大阪松竹座が閉まり、上方で芝居をする場所が少なくなる中、こういった賞をいただけてうれしく思っている。地元の皆様のお力で続けられてきた。感謝感謝です」と喜びをかみしめた。

 出石を「第2のふるさと」と表現。「お練りの時に皆さんが『お帰り』と言ってくださるので、『ただいま』という感じで帰ってきている」と親愛を込め、「市長に尽力していただき、皿そば屋さんにもたくさんお世話になっている」と語った。永楽館が映画「国宝」のロケ地になったことにも触れ、「すごく注目されていて、私にとってもうれしいし、地元の人にとってもうれしいのではないか」と話した。

「第2のふるさと」出石の人々への感謝をくり返し語った

 今後について、「永楽館歌舞伎はライフワーク。命ある限り続けたい」と強調。大阪松竹座の閉館により「西の役者である私にとって、悲しいことにホームグラウンドがなくなってしまった」とし、「今後は永楽館をホームグラウンドとして頑張っていきたい。西から発信していくことを意識して務めていきたい」と決意を述べた。

 妻で俳優の藤原紀香さんについて、「(受賞を聞き)第一声は『どうして?』と驚いていた」と明かしつつ、「夫婦ともどもうれしかった」と笑顔。現在の本籍地が兵庫県であることも明かし、「家族みんなお世話になっているし、妻のふるさとでもある兵庫県。大切にしたい場所です」と話した。

現在の本籍地は兵庫県と明かし、「妻のふるさとでもある。大切にしたい場所」

 また、自身が歌舞伎の家系ではなく一般家庭出身であることにも触れ、「十三世片岡仁左衛門や片岡秀太郎ら師匠の背中を見て育った。師匠たちは上方に居を構え、歌舞伎を貫いた生涯だった。僕も一生、上方に居を構え、上方の役者として過ごしていく覚悟だ」と言葉に力を込めた。

 永楽館歌舞伎の歩みについては、「最初は毎年開催できるのか心配だった。1回目は盛り上がっても、3回で終わるパターンも多い。だが、地元の皆さんが動いてくださり、4回、5回と続けられるようになった」と振り返った。「まずは地元の皆さんに歌舞伎を見ていただき、その良さをほかの地方から来る人にも知ってもらいたい。そういう活動をしていきたい」と意気込んだ。

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