コーネリア・パーカーの「コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ」は、本展を象徴する作品だ。1つの部屋の空間いっぱいに、実際に爆破した物置小屋の破片を宙に浮かせた巨大なインスタレーションで、少し離れて全体を見ても、近くで細部を見ても、迫力満点。止まった時間の中で、破壊と創造を目撃したような興奮に包まれる。

最終章「なんでもないものから何かが生まれる:身近にあるもの」では、日用品や身近な素材を芸術へと変貌させた作品を集めた。最後の作品「モノクロームのレシート(白)」は、作者シール・フロイヤーのオリジナル(テート美術館蔵)にならい、京都市京セラ美術館近くのコンビニエンスストアで購入した「白」にまつわる商品のレシート。アートと日常の近しさ、あるいは同一性を実感する、分かりやすい作品だ。

内覧会で、テート美術館のテッド・マクドナルド=トゥーン国際連携部長は「90年代のアーティストは自ら展覧会を企画するなど、起業家精神にも富んでいた。YBAとは1つの呼び名に過ぎず、宣言を掲げた集団でも単一の傾向があるわけでもない。むしろアーティストとして多様な実践を持った星座のような集まりを指すものだ」と話した。会期は9月6日(日)まで。

◆「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」
会場 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124)
会期 2026年6月3日(水)~9月6日(日)
休館日 月曜 ※月曜が祝・休日の場合は開館
開場時間 10:00~18:00(入場は17:30まで)
観覧料(税込) 一般2300円、大学生1500円、高校生900円、中学生以下無料
問い合わせ 京都市京セラ美術館、電話075-771-4334
展覧会公式サイト https://www.ybabeyond.jp/





