大阪教育大附属・池田小学校児童殺傷事件から25年迎えた6月8日、追悼式典 『祈りと誓いの集い 』で述べた児童代表の言葉は次の通り。

■25年前の今日、この附属池田小学校でつらく悲しい事件が起こりました。この事件の後、附属池田小学校では、私たちの安全・安心を守るために様々な工夫がなされてきました。
みんなの心が明るくなることを願ってつくられた吹き抜けのスタジオ。多くの人の願いから生まれた制服。先生たちが行っている年5回にわたる不審者対応訓練。保護者の方々による見守り当番。私たちの安全・安心な学校生活は、多くの人の思いや支えがあって成り立っています。
今、当たり前に過ごしているこの日常の大切さ、命の尊さを私たちが受け継いでいかなければなりません。今、私たちにできることは、とても小さなことかもしれません。 だからこそ、25年前の今日という日から、たくさんの人たちが紡いできた大切な思いの数々を、自分たちがしっかり受け継ぎ、附属池田小学校だけではなく、安全・安心に包まれた社会を担う存在になっていくことを、ここに誓います。
■私が事件のことを初めて知ったのは、附属池田小学校に入学し、安全科の授業をうけた時でした。そして毎年、6月8日の前になると、みんなでマリーゴールドを植えています。この取り組みを通して、命の重さ、周りの人と支え合うことの意義を改めて実感しています。
マリーゴールドの花には、この塔と同じように、悲しい事件を「決して忘れない」という強い思いと、「二度と同じことを繰り返してはならない」という願いが込められているのではないかと感じています。今、私たちは、たくさんの人たちの思いに支えられて生きています。
しかし、これからは、私たちが多くの人を支え、守る側の立場になっていかなければなりません。そのためにも、今、自分ができることを精一杯考え、行動に移していく必要があります。安全・安心な未来がこの先もずっと続いていくために、今日という日に感謝し、豊かな心で相手によりそい、尊い命に思いをはせ続けていくことをここに誓います。


■最高学年となった私達は、ただ学ぶ側にいるだけではなく、自分たちで安全・安心な学校づくりへの取り組みを進めています。
SPSサポーター(「セーフティ・プロモーション・スクール」の取り組み 。児童自身が身の回りの安全推進を担う)として命を守る為「安全」のことを下級生に登下校や学校生活で見本となって伝えていく取り組みをしています。
今、私が改めて思うこと。それは、「命は、受け継がれるもの」でもあり、「支えてくれる多くの人の思いが詰まったもの」であるということです。自分自身を大切に、そして、自分と同じように周りの人たちの思いに心を寄せ、多くの人と手を携え、25年前の事件を決して風化させないという強い思いを抱いています。この「命」に、この「今」という大切な時間に感謝し続けて、精一杯生きていくことをここに誓います。







