中・高層部にはホテルとオフィスを配置する。最大の注目ポイントは、米ホテル大手「ヒルトン」のラグジュアリーブランド「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」の兵庫県初進出だ。ホテル名は「コンラッド神戸」で、2030年の開業を予定している。
「コンラッド神戸」は4階と20~28階に入居。50平方メートルを中心とした136室の客室のほか、ラウンジ、レストラン、バー、フィットネス、スパ、プールを備える。さらに約500平方メートルのボールルームや多目的ミーティングスペースも整備し、国際会議や宴会、ビジネス交流の需要にも対応する。
オフィス部分は神戸市内最大級となる1フロア約500坪(約1680平方メートル)の貸付面積を確保。最小約45坪から分割利用も可能とし、多様な企業ニーズに応える。9階には屋上庭園に面した専用ラウンジを設置し、企業間交流の促進などを図る。
市庁舎部分では、間仕切りのないオープンな執務空間や内部階段の設置などにより、働きやすく、生産性の高いオフィス環境を整備。防災面では中間階免震構造を採用し、電気室や防災センターなど重要設備を上層階に配置して浸水リスクを低減。帰宅困難者の受け入れにも対応できるよう、民間エリアの一部を一時滞在施設として活用することも想定しているという。
起工式典で、久元喜造・神戸市長は「三宮の再整備は個々の施設を単に作り直すのではなくてまち全体のにぎわいを作っていくこと。キーワードは回遊性」と強調し、「これまで市役所の手前で人波が途切れるのがネックだったが、新しい施設にはグレードの高い商業施設やホテル、オフィスが入ることになった。このプロジェクトは神戸のまちの再生に非常に大きな役割を果たしていくことだろう」と期待を寄せた。






